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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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真言宗豊山派 三重県宗務支所に属する寺院は、現在65ヶ寺。三重全域といいながら、実はその内63ヶ寺は伊賀市・名張市に密集しています。
会議など集まり易いのはいいですが、後継者問題や檀信徒の減少、非活動宗教法人など、昨今それぞれに問題を抱えている寺院が多く見受けられます。


(京都九条 歴史ある東寺。紅葉越しに五重塔を望む)

さて先月末、その65ヶ寺の総代さん方が一堂に会する研修会がありました。支所主催で毎年行われるこの研修会は、総会を兼ね、バスで真言宗十八本山をお参りするのが恒例になっています。毎回バス5台、200名を越える団体で移動する研修会は、準備だけでも大変なもの。毎回、支所役員や交通会社の皆さんのご苦労が偲ばれます。


(大安禅寺にて法話を拝聴。男性ばかりでしたが大爆笑の渦が生まれていました)

今回は、数年ぶりに一泊の研修旅行。京都の東寺(教王護国寺)を参拝して、北陸道を通って一路金沢へ向かいました。翌日は、あじさいで有名な那谷寺や法話で有名な大安禅寺を参拝。特に、大安禅寺の法話はよかったですね。まだ若い副住職さんでしたが、軽妙冗舌な法話は綾小路きみまろを彷彿させ、総代の皆さんも笑顔笑顔で大好評でした!

普段はバスハイクのような研修会ですが、今回は各寺で法話も拝聴できてとてもよかったように思います。実に研修会らしい内容でした。

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お盆が終わり、私たちお坊さんがへとへとに疲労しきった頃。毎年恒例の青少年研修会 三重道場が、長谷寺を会場に実施されます。

今年は、38名と近年最多の児童にご参加いただき、賑やかに成満することが出来ました。
多数ご参加いただけたのは、ちょうど指導員のお子さん方が適齢期を迎えているお蔭ですね。お寺の子供たちが、それぞれお友達を誘って参加する。今回常福寺だけでも、息子の同級生たちが参加してくれて10名も送り出すことが出来ました。


(早朝、観音堂舞台よりの景色)

個人的には、仏青会長の勤めを終え、一会員として臨んだ今回の研修会。申し訳無いことに法務が重なり、日程の半分ほどしか協力できませんでした。

息子を含む子供たちとの交流も、積極的にコミュニケーションを取るように心掛けていましたが、本当にわずかの時間で、正直少し寂しい気がしましたね(笑)。

“歌のお兄さん”を担当して子供たちに3曲ほど憶えて貰いましたが、激しい豪雷雨のためお楽しみのキャンプファイヤは中止になってしまいました…。
う~ん、誠に残念! 子供たちに花火やキャンプファイヤをさせてあげたかったなぁ。


(班ごとに分かれて、法のともしびの準備)

研修の合間、新役員さん達の動きを陰ながら見つめていましたが、皆さん大小のアクシデントを乗り越え、柔軟に、工夫しながら研修会を進めてくれていました。

この研修会は、来年で30回の節目を迎えます。私たちの親世代の師僧先輩たちから受け継がれてきたこの催し。確かな流れは、若い世代にも脈々と受け継がれています。


青少年研修会、昨年までの様子は…、
 

をご覧ください。


※ 青少年研修会 三重道場は、小学3年~6年生を対象に、仏教的体験から多くを学び、家族や周りの方々、ご先祖さまを敬う「仏心」を養う研修会として、毎年長谷寺を会場に実施しております。

 興味を持たれた方、ぜひお子さまを参加させたいと思われた方は、お近くの真言宗豊山派の寺院、もしくは常福寺までお問い合わせくださいませ。
26日27日と、「夏休み高野山こども研修会」に参加してきました。

普段私たち(真言宗豊山派の三重仏教青年会)は、お子さま方にお寺生活を体験してさまざまなことを学んで貰おうと、毎年 総本山長谷寺を会場に“青少年研修会”を行っていますが、今回のこちらは、高野山真言宗の三重青年会の皆さまが毎年 高野山で開催されているもの。

ありがたいご縁を頂いて、息子は参加者、私は指導員の端っこに加わって参りました。


移動時間が掛るため、都合24時間しか高野山に滞在できないこの研修会。タイトな中にも、充実した研修がみっちり入っています。今回は、三重県各地から50名近くの研修生が参加していました。


(宿坊の本覚院にて、こうやくんがお出迎え!)

金剛峯寺・伽藍の参拝、お受戒、お勤めや作務などはお決まりのコース。子供たちが喜んでいたのは、夜間 一の橋から奥の院までの参道で行う“ムササビ観測”でしょう。


(一の橋付近。まずは、ムササビの説明を受けます)

明るいうちにムササビの糞を見つけて(これでムササビのいる樹が分るそうです)、辺りが暗くなってから、静かにムササビの姿を探す…。結局、ムササビの姿ははっきりと見れなかったのですが、息子は残念な気持ちよりも、夜間 真っ暗な中でたくさん並んだお墓にいることがとても怖かったようです(笑)

ここからは親子の会話。(周囲は真っ暗で、たくさんのお墓が)

息子「何か怖い~。もうやだ~~」

私 「お寺の子が何言ってんの?」
   「高野山は、日本で一番の聖域なんだよ。オバケなんて出ないって」

息子「でも~、死体とかたくさん埋ってるんでしょ?」

私 「う~ん、そんなこともないと思うよ」

息子「じゃあ、ゾンビとか出ない??」

私 「出ない出ない(笑)!」
   「それに、パパお坊さんだよ。大丈夫だって~」

…とまぁ、頑張って諭してみましたが、息子の恐怖心を除くことは適わず。案外これが子供にとって正常な反応なのかもしれないと、妙に納得してしまいました。
 

二日目は、奥の院に流れる玉川にて、子供たちと一緒に水行をしました。
噂に聞く、真夏でも水温10℃を下回る冷たい川の流れ。大人は白ふんどし一つということで、ちょっと躊躇したのですが、皆さまに促されおもいきって挑戦してみました。


(写真で伝わらないのが残念ですが、かなりの冷たさです…)

最初は身を切るような冷たさに縮こまりましたが、何度か入っているうちに少し慣れてきました。冷たい玉川の流れに身を清められ、一心に般若心経をお唱えする。これは気持ちがいい、クセになりますね~。最後は、水から上がるのが惜しいような心地でした。
 

他派の研修会から学ばせて頂きたいという大義名分のもと、実は、私の好奇心がきっかけで参加した「高野山こども研修会」 私の付き添いで一人参加した息子(立場が逆ですね…)。友達も少なく、寂しい思いをしたかもしれませんが、それでも多くを学ぶよい体験になったことでしょう。

ありがたいことに、数年前から高野山へお参りする機会が増え、祖山への思いがますます篤くなっています。今回も、高野山真言宗の皆さまのご理解を頂き、とてもよい経験をさせて頂きました。この場をお借りして、篤く御礼申し上げます。

「今度は、ママやお祖母ちゃんを連れてきてあげよう!」
帰り道に、息子とそんな約束をしました。

 
先月末、地元の先達さんに誘われて、大峯山に初めてお参りしてきました。

大峯山とは、奈良県吉野郡に広がる山々の総称。修験道の祖 役行者が開山し、また若き日のお大師さま(弘法大師)も山林を駆け巡り修行を積まれた由緒ある霊地として、古来より今日まで、山岳修行者や修験者など多くの参詣者を集めています。
(大峯山について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください)

もともと私たちの地元では、小学生のころ大峯に登り、西の覗きなどの修行場で大人たちに「親の言うこと聞くかー!」「しっかり勉強するかー!」などとシゴかれて、成人の儀式を兼ねるような習慣があります。

皆さんたいそう怖かった記憶として残るようですが、何の理由か、当時の私は登らずに済んだようです。うちの親にしては珍しいことですが、「まぁ、親の言うことをよく聞いていたしな~」とこれまで笑って振り返っていました。


(山上ヶ岳登山口)

さて今回は、洞川から山上ヶ岳を目指します。山口には有名な「是従女人結界」の門が。そう、大峯山は今日なお女人禁制の伝統が残る由緒ある霊場なのです。

錫杖を片手に、幾度か休憩を取りつつ登ること約3時間。初入峯の感想は、噂に聞くより厳しい山道でありました。険しい道が続くなか、途中から雨も降りだして、滑る岩、流れる雨を避けつつの参拝となりました。


(大雨の中、クサリを手によじ登ります)

大峯山は、険しい山道を登ることによって「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」つまり、私たちが持つ五感と意識を洗い清め、山を降りる際には、新しく生まれ変わるという信仰があるそうです。

全身ズブ濡れになり、間違いなく、これまでお参りしたお寺さんの中で一番大変な思いをしましたが、無事お参りを済ませ、本堂で「寺門興隆 檀徒安寧」の御札を授かったら、気分は爽快! 苦労した分、しっかりとご利益を頂戴できた気持ちになりました。


(参拝を終えた帰り道。皆さん、いい笑顔です)

険しい山道を登り降りする純粋な楽しみ、女人禁制として今なお残る確かな信仰、そこにある山岳修行者の姿。子供心にやり残した宿題を一つ終えたような気持ちも加わり、多くの男子が大峯山に夢中になる理由が解りました。

えぇ、ご想像通り、それから数日は下半身が筋肉痛でバッキバキでしたが、それも参拝の良い思い出。また機会を作って、出来ればすぐにでも再び大峯に登ってみたい心境です。


仏縁を頂いて2年間勤めた、三重仏青会長と豊山仏青WEB委員長という2つの役職が、この春をもって任期満了となりました。

常勤ではありませんが、同時に2つの会長を兼ねるというのはなかなか骨が折れることですね。特に2年目は、東日本大震災という未曾有の国難に際して、決して満足ではないにしてもその対応・支援活動に注力する形になりました。

三重仏青は、唯一の活動である青少年研修会のテコ入れを図り、それまで平均20名を割っていた参加児童数を28名、25名と増員することに成功。同時に、会計も健全化させました。被災地支援の活動としては、関西地区の青年会と連動して総本山長谷寺で托鉢や、各地でチャリティコンサートを実施することが出来ました。

WEB委員会は、就任と同時に若手委員さんのスキルアップを宣言して、幾度か講習会を実施。各委員、檀務が多忙ななか豊山仏青ホームページの更新を続け、各メニューを充実させながら豊山仏青の大震災に対する行動を随時広報しました。また、PCやネットに強い新委員も加入し、世代交代を進めることが出来ました。


何より有難かったのは、同じ目的に向かって協力できる仲間を得たことでした。大きな仕事をする度に感じることですが、人が一人で行えることなど限界があります。皆で知恵を出し合い、協力することで結果を残せたこの2年間。多忙を極めつつも、大変充実した月日でありました。

関係者の皆さま、頼りない会長を支えて頂きありがとうございました。

何よりホッとしているのは、どちらも有能な後任者に引き継げたことです。そもそも、健全な組織はきちんと代謝するもの。どちらの会にも席は残りますので、また違う形で後任者に協力していこうと考えています。


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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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