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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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先月末、地元の先達さんに誘われて、大峯山に初めてお参りしてきました。

大峯山とは、奈良県吉野郡に広がる山々の総称。修験道の祖 役行者が開山し、また若き日のお大師さま(弘法大師)も山林を駆け巡り修行を積まれた由緒ある霊地として、古来より今日まで、山岳修行者や修験者など多くの参詣者を集めています。
(大峯山について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください)

もともと私たちの地元では、小学生のころ大峯に登り、西の覗きなどの修行場で大人たちに「親の言うこと聞くかー!」「しっかり勉強するかー!」などとシゴかれて、成人の儀式を兼ねるような習慣があります。

皆さんたいそう怖かった記憶として残るようですが、何の理由か、当時の私は登らずに済んだようです。うちの親にしては珍しいことですが、「まぁ、親の言うことをよく聞いていたしな~」とこれまで笑って振り返っていました。


(山上ヶ岳登山口)

さて今回は、洞川から山上ヶ岳を目指します。山口には有名な「是従女人結界」の門が。そう、大峯山は今日なお女人禁制の伝統が残る由緒ある霊場なのです。

錫杖を片手に、幾度か休憩を取りつつ登ること約3時間。初入峯の感想は、噂に聞くより厳しい山道でありました。険しい道が続くなか、途中から雨も降りだして、滑る岩、流れる雨を避けつつの参拝となりました。


(大雨の中、クサリを手によじ登ります)

大峯山は、険しい山道を登ることによって「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」つまり、私たちが持つ五感と意識を洗い清め、山を降りる際には、新しく生まれ変わるという信仰があるそうです。

全身ズブ濡れになり、間違いなく、これまでお参りしたお寺さんの中で一番大変な思いをしましたが、無事お参りを済ませ、本堂で「寺門興隆 檀徒安寧」の御札を授かったら、気分は爽快! 苦労した分、しっかりとご利益を頂戴できた気持ちになりました。


(参拝を終えた帰り道。皆さん、いい笑顔です)

険しい山道を登り降りする純粋な楽しみ、女人禁制として今なお残る確かな信仰、そこにある山岳修行者の姿。子供心にやり残した宿題を一つ終えたような気持ちも加わり、多くの男子が大峯山に夢中になる理由が解りました。

えぇ、ご想像通り、それから数日は下半身が筋肉痛でバッキバキでしたが、それも参拝の良い思い出。また機会を作って、出来ればすぐにでも再び大峯に登ってみたい心境です。


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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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