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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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恒例の、ご詠歌 奈良教区奉詠大会。
今年も、奈良・三重の11支部の講員さんが参加して、日頃の練習の成果をご披露くださいました。

今回は、福島県二本松市より平田英昭 詠匠を来賓にお招き。
平田先生は、豊山流大師講きってのpower vocal 上級指導者である「詠匠」の中で最も若く、力強くて緻密なお唱えをされることに定評があります。

今回先生には、お唱え後の講評のほか、口伝、立行の所作、「常住」のお唱えなどをご指導いただきました。



奉詠された曲目は、全15組。
奈良教区の講員さん方は、その大半が白房で どなたもキャリアの長い方ばかり。磨き込まれた玉のような、本当に素晴らしいお唱えをたくさん聞かせてくださいます。

そんな中で、やはり自分の指導している支部のお唱えは気になるもので…(汗) しかしそれは、いらぬ心配。どのグループも、緊張を抱えながらも、美しいお唱えを響かせてくださいました。
日頃 しっかりと研鑽を積んできた賜物ですね。

(古郡 なごみ会の皆さん。今回は「同行」をお唱え)

それにしても 残念なことに、参加講員の減少には打つ手がない現状です。10年前に比べるとその人数は半減。これは全国的にも言えることですが、ピークを迎えたご詠歌講員の高齢化が進み、せっかく新しい方が入ってくださっても、それ以上に退講(卒業)される講員さんの多いこと。まるで雪崩のような勢いです。

全国的な講員減少の波のなかで、福島では次代を担う若手指導者が次々に台頭して、教区活性化の原動力になっているそうです。

先生との会話にヒントを頂きながらも、第42回の歴史と伝統を受け継ぎ、守り、そして次代に伝えていくことの難しさを感じた一日でありました。

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豊山流大師講が、毎年各地で開催している全国奉詠大会。
第60回を数える福島大会は、郡山市のユラックス熱海で開催されました。

正直なところ、遠方の大会とあって始めは参加を尻込みしていました。が、一部の講員さんから「ぜひ行ってみたい!」と要望を受け、背中をえい!と押して貰った気分。大師講からの参加要請も渡りに舟と、少数ながら揚々と福島まで向かいました。



第60回という節目の大会は、常の形ではなく、コンサート形式の3部構成。北は山形から南は高知まで、地元福島の皆さまを中心に1500名近くの講員・檀信徒が一堂に会しました。
一歩足を踏み入れると、会場は皆さまの熱気でむんむん…(笑)舞台と客席もとても近くて、臨場感のある大会だったのではないでしょうか。

私は 第2部、若手ご詠歌指導者80名ほどで一斉に、
『四摂和讃』『宗祖弘法大師御遠忌和讃・御詠歌 法燈』『宗祖弘法大師鑚仰御詠歌 神通』『豊山流大師講同信和讃』などをお唱えさせて頂きました。

全国各地で活躍している、同じ豊山流のご詠歌を学び、指導している仲間たち。皆さんと再会して、親睦を深めることも全国大会の大きな歓びです。

遠方の全国大会は、講員の皆さんと小旅行する意味合いも持ちます。
普段一人で寂しく移動している新幹線の車内だって、皆さんと一緒なら、お弁当を食べたり、おしゃべりに華を咲かせたり、楽しい時間があっという間に過ぎていきました。



滞在中は、馬刺し、さくら鍋、こづゆ、輪箱(わっぱ)飯などの地元の郷土料理に舌鼓。

せっかく福島まで来たのだから、会津若松まで足を伸ばして、野口英世記念館、白虎隊討死の飯盛山、階段の無いさざえ堂、大河ドラマ『八重の桜』の舞台になった鶴ヶ城などを観光しました。



これらも、ご詠歌の醍醐味の一つ。
普段、一生懸命練習しているのだから、年に一度くらい同じ仲間でしっかり命の洗濯したっていいじゃありませんか(笑)

錦秋の福島。郡山から会津若松にかけて、公私に満ち足りた旅でありました。

宝泉寺さまの落慶法要 を終えて、大阪まで車移動。
滋賀の安田先輩と合流して、一路四国へ。関西四国地区のご詠歌研修会に参加するため、高知県を目指しました。

年に一度、愛知・滋賀・三重・奈良・愛媛・高知のご詠歌指導者が、持ち廻りで研修会を開いて 研鑽・懇親を深めています。6年目を数える今回は、再び(2巡目)高知県に戻ってきました。
( 前回、三重会場の様子は…、こちら )


今回は、四国最南端の地 足摺岬で研修会を開催。

いやぁ、やっぱり高知は広いですね!
高速道路も年々伸びているのですが、地元 高知市から車を3時間以上走らせて、ようやく到着。太平洋を一望できる宿には、各地より10名の先生方が集まりました。

足摺は、関西からもっとも遠い場所になるので、これまでお遍路に来ても、移動に時間を取られて ゆっくりお参りすることが難しい。どこかいそいそと通り過ぎる感は否めませんでした。
しかし、今回は一泊逗留。時間を贅沢に、ゆっくり滞在できました。


「ふだらくや ここは岬の船の棹 取るも捨つるも のりの蹉跎山」

四国霊場 第38番 金剛福寺さまは、足摺岬を見下ろす丘の中腹に位置しています。
弘法大師が、岬の先に拡がる大海原に観世音菩薩の補陀落(ふだらく)浄土を感得され、時の嵯峨天皇に奏上。勅願によって伽藍を建立・開創されたと伝わる由緒ある名刹です。


巨岩奇岩がたち並ぶ 広大な境内は、さながら竜宮城のよう。
「補陀落東門」の言葉どおり、海の彼方にある観世音菩薩の浄土に 足を踏み入れたような気分にさせます。

本堂をお参りして、研修会で教わった足摺山和讃・札打ちのご詠歌をお唱え。住職のご案内で、美しく荘厳された内陣と、特別に 秘仏本尊 三面千手観世音菩薩を拝観させて頂きました。


その後は、船に乗り換えて、海上から足摺岬をぐるりと周回。
これは、なかなか体験できることじゃありませんよ! 海から陸地を眺めてみると、波濤で切り立った岸壁の上に、金剛福寺さまや宿泊したホテル、灯台などを遠くに望めました。



波にゆられ、潮風に吹かれながら、一同 テンションが上がる上がる!!
住職夫妻のご好意で、とても貴重な体験をさせて頂きました。


四国って本当にいい所ですね。
四国も高知も素敵なところで、訪れる度、お参りする度に大好きになっていきます。今回は、同行した安田先輩と共に、土佐(高知)の温かさ、素晴らしさをたっぷり満喫いたしました。


尚、幹事を務められた島田詠秀を始め、中島先生、伊東先生ほか高知の皆さま、今回は大変お世話になりました。

足摺岬まで車でご送迎くださったり、たくさんの海の幸や土地のお酒をご接待くださったり、宿や会場のご手配、寺院さまとの打合せ 等々…、我々を迎えるに当たり 細やかな気遣いを頂きました。

改めまして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

恒例の、ご詠歌 奈良教区奉詠大会。
今年も、奈良・三重の11支部 151名の講員さんが参加して、日頃の練習の成果をご披露くださいました。


さて今回は、福島県伊達市より、
豊山きっての伊達男 石井祐聖 師を来賓にお招き。

真言宗豊山派 総合研究院 事相研究所所長、本山特派布教師の肩書きはもちろん、事相・法話に留まらず、声明・教相・現代教化・青少年育成事業・ご詠歌など、萬(よろず)に通じて中道を歩む、真言僧として本来あるべき姿を体現されている石井先生。

整った面立ちは笑顔を欠かさず、その言舌は明朗で爽やか。
若い頃からその熱心な指導を受けた私たちにとって、目標とすべき理想の僧侶。まさに豊山の至宝といえる存在です。


さらに今回は、滋賀より安田学臣 詠秀も助っ人に駆け付けてくださいました。


安田師にご参加いただくのは、これで二度目
になります。
大河内本部長が公務不在となり、一時はどうなるか心配しましたが、頼れる兄貴のご加勢により 気が付けば盤石の布陣。安田師には、お唱え後の講評を交代でお願いしました。

いわゆる「ご詠歌の先生」でない石井先生をご詠歌の教区大会にお招きするのは 一つの冒険でしたが、先生には 会報「ごえいか」に毎回寄稿されているご縁もあります。自分たちが一番来て欲しい方として、今回ご縁を結んでいただきました。


午後1時から、石井先生による講演。

桜の木に始まり、一休禅師、お釈迦さま、長島茂夫に高橋尚子、マララ・ユスフザイ(ノーベル平和賞受賞)、サラリーマン川柳などなど、柔らかな口調でつぎつぎに紹介される逸話が、聴衆の耳をつかみ惹きつけます。

特筆すべきは、大震災で大切な家族を失った方々のお話でしょう。

「どんな不運に見舞われても、不幸になっちゃいけないよ」

「失くしたものを数えて、落ち込むのではない。いま有るものを数えて、そこからスタートする」

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」

そこには、東日本震災の後も、福島で前向きに生きる人々の、力強い姿が幾つもありました。

先生のお話にすっかり惹きつけられ、時に大声で笑い、時に水を打ったように静寂に、時に共感の思いから涙をさそわれている聴衆の皆さま。
がっちりハートを掴まれた様子で、講演後には、石井先生のファンが新たに150名 誕生したのは間違いありません(笑)

今大会は、石井先生、安田さんと、大好きな方々に囲まれて仕事が出来ました。
ありがたい環境が嬉しくて、終始 テンションが上がっていた私。いつもと同じ仕事をしても、全く疲れが違ったのは驚きでした。

お蔭さまで、第41回大会も盛況に実施することができました。
ご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

9日10日、関西四国地区のご詠歌研修会を実施しました。

年に一度、愛知・滋賀・三重・奈良・愛媛・高知のご詠歌指導者が集まって、研鑽・懇親を深めようと始まったこの研修会。5年目を数える今回は三重会場とあり、私と観音寺の飯田真士 師の二人で幹事を勤めさせて頂きました。

宿泊地は、赤目温泉 山水園。
研修会の講師は、地元の奥野保三 詠匠にお願いしました。



翌日お唱えするご当地曲を練習したほか、飯田 師による金剛流御詠歌のレクチャーなど、休憩を挟んで3時間しっかりと研修できました。

懇親会は、送迎バスにて「三太夫」に移動。
せっかく伊賀までお越し頂いたのですから、やはり牛肉を召し上がって頂かないといけません。
関西四国の先生方には、伊賀・名張に馴染みが薄かったようで、宿、お食事ともに喜んで頂くことができました。

研修2日目は、まず室生の大野寺で法話を拝聴。
川岸に刻まれた磨崖仏を拝観しました。



続けて、女人高野とよばれる大本山室生寺を参拝。
歴史ある諸堂・仏像の説明を受けてから、本堂(潅頂堂)では、「楊柳」のお唱えに合わせて高知の島田希保 詠秀が本尊さまに舞踊を奉納。



また、険しい階段を登りきった奥の院では、御影堂に向かって「女人高野室生寺和讃・御詠歌 室生」をお唱えしました。



「我が身をば高野の山に留むとも 心は室生に有明の月」

室生寺は、真言宗の大本山。
弘法大師が荒廃した室生寺を再興し、恵果阿闍梨より授かった三国伝来の摩尼宝珠を精進峰に埋めて真言道場とした伝説が残ります。
古来、女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣を許したことから女人高野の異名も。

近年まで真言宗豊山派に属しながら、諸般の事情により単立の道を歩んだ室生寺。残念なことに、豊山派の私たちが関わりを持つ機会は少なくなりましたが、今回飯田 師のご協力により、その室生寺でご詠歌をお唱えさせて頂くことができました。



ご詠歌には、それぞれの曲をお唱えする時と、場所と、状況があります。

今回、大本山室生寺さまで室生寺のご詠歌をお唱えさせて頂けたことは、稀有の体験でありました。

同じご詠歌指導者の方々と為した貴重な体験、そして深めた親睦は、今後ご詠歌道を歩んでいく上で素晴らしい糧になることでしょう。

今回の研修会に当り、過去最多16名の先生方、そして豊山流大師講より 岩脇彰信 総本部長が視察を兼ねてご参加くださいました。
遠路、地方の研修会まで足をお運びくださり、また私どもと懇親を深め、忌憚なく意見交換するお時間もお取り頂けました。

岩脇総本部長 始め、今回の研修会にご参加くださった先生方に心から御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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