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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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26日27日と、「夏休み高野山こども研修会」に参加してきました。

普段私たち(真言宗豊山派の三重仏教青年会)は、お子さま方にお寺生活を体験してさまざまなことを学んで貰おうと、毎年 総本山長谷寺を会場に“青少年研修会”を行っていますが、今回のこちらは、高野山真言宗の三重青年会の皆さまが毎年 高野山で開催されているもの。

ありがたいご縁を頂いて、息子は参加者、私は指導員の端っこに加わって参りました。


移動時間が掛るため、都合24時間しか高野山に滞在できないこの研修会。タイトな中にも、充実した研修がみっちり入っています。今回は、三重県各地から50名近くの研修生が参加していました。


(宿坊の本覚院にて、こうやくんがお出迎え!)

金剛峯寺・伽藍の参拝、お受戒、お勤めや作務などはお決まりのコース。子供たちが喜んでいたのは、夜間 一の橋から奥の院までの参道で行う“ムササビ観測”でしょう。


(一の橋付近。まずは、ムササビの説明を受けます)

明るいうちにムササビの糞を見つけて(これでムササビのいる樹が分るそうです)、辺りが暗くなってから、静かにムササビの姿を探す…。結局、ムササビの姿ははっきりと見れなかったのですが、息子は残念な気持ちよりも、夜間 真っ暗な中でたくさん並んだお墓にいることがとても怖かったようです(笑)

ここからは親子の会話。(周囲は真っ暗で、たくさんのお墓が)

息子「何か怖い~。もうやだ~~」

私 「お寺の子が何言ってんの?」
   「高野山は、日本で一番の聖域なんだよ。オバケなんて出ないって」

息子「でも~、死体とかたくさん埋ってるんでしょ?」

私 「う~ん、そんなこともないと思うよ」

息子「じゃあ、ゾンビとか出ない??」

私 「出ない出ない(笑)!」
   「それに、パパお坊さんだよ。大丈夫だって~」

…とまぁ、頑張って諭してみましたが、息子の恐怖心を除くことは適わず。案外これが子供にとって正常な反応なのかもしれないと、妙に納得してしまいました。
 

二日目は、奥の院に流れる玉川にて、子供たちと一緒に水行をしました。
噂に聞く、真夏でも水温10℃を下回る冷たい川の流れ。大人は白ふんどし一つということで、ちょっと躊躇したのですが、皆さまに促されおもいきって挑戦してみました。


(写真で伝わらないのが残念ですが、かなりの冷たさです…)

最初は身を切るような冷たさに縮こまりましたが、何度か入っているうちに少し慣れてきました。冷たい玉川の流れに身を清められ、一心に般若心経をお唱えする。これは気持ちがいい、クセになりますね~。最後は、水から上がるのが惜しいような心地でした。
 

他派の研修会から学ばせて頂きたいという大義名分のもと、実は、私の好奇心がきっかけで参加した「高野山こども研修会」 私の付き添いで一人参加した息子(立場が逆ですね…)。友達も少なく、寂しい思いをしたかもしれませんが、それでも多くを学ぶよい体験になったことでしょう。

ありがたいことに、数年前から高野山へお参りする機会が増え、祖山への思いがますます篤くなっています。今回も、高野山真言宗の皆さまのご理解を頂き、とてもよい経験をさせて頂きました。この場をお借りして、篤く御礼申し上げます。

「今度は、ママやお祖母ちゃんを連れてきてあげよう!」
帰り道に、息子とそんな約束をしました。

 
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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