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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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宝泉寺さまの落慶法要 を終えて、大阪まで車移動。
滋賀の安田先輩と合流して、一路四国へ。関西四国地区のご詠歌研修会に参加するため、高知県を目指しました。

年に一度、愛知・滋賀・三重・奈良・愛媛・高知のご詠歌指導者が、持ち廻りで研修会を開いて 研鑽・懇親を深めています。6年目を数える今回は、再び(2巡目)高知県に戻ってきました。
( 前回、三重会場の様子は…、こちら )


今回は、四国最南端の地 足摺岬で研修会を開催。

いやぁ、やっぱり高知は広いですね!
高速道路も年々伸びているのですが、地元 高知市から車を3時間以上走らせて、ようやく到着。太平洋を一望できる宿には、各地より10名の先生方が集まりました。

足摺は、関西からもっとも遠い場所になるので、これまでお遍路に来ても、移動に時間を取られて ゆっくりお参りすることが難しい。どこかいそいそと通り過ぎる感は否めませんでした。
しかし、今回は一泊逗留。時間を贅沢に、ゆっくり滞在できました。


「ふだらくや ここは岬の船の棹 取るも捨つるも のりの蹉跎山」

四国霊場 第38番 金剛福寺さまは、足摺岬を見下ろす丘の中腹に位置しています。
弘法大師が、岬の先に拡がる大海原に観世音菩薩の補陀落(ふだらく)浄土を感得され、時の嵯峨天皇に奏上。勅願によって伽藍を建立・開創されたと伝わる由緒ある名刹です。


巨岩奇岩がたち並ぶ 広大な境内は、さながら竜宮城のよう。
「補陀落東門」の言葉どおり、海の彼方にある観世音菩薩の浄土に 足を踏み入れたような気分にさせます。

本堂をお参りして、研修会で教わった足摺山和讃・札打ちのご詠歌をお唱え。住職のご案内で、美しく荘厳された内陣と、特別に 秘仏本尊 三面千手観世音菩薩を拝観させて頂きました。


その後は、船に乗り換えて、海上から足摺岬をぐるりと周回。
これは、なかなか体験できることじゃありませんよ! 海から陸地を眺めてみると、波濤で切り立った岸壁の上に、金剛福寺さまや宿泊したホテル、灯台などを遠くに望めました。



波にゆられ、潮風に吹かれながら、一同 テンションが上がる上がる!!
住職夫妻のご好意で、とても貴重な体験をさせて頂きました。


四国って本当にいい所ですね。
四国も高知も素敵なところで、訪れる度、お参りする度に大好きになっていきます。今回は、同行した安田先輩と共に、土佐(高知)の温かさ、素晴らしさをたっぷり満喫いたしました。


尚、幹事を務められた島田詠秀を始め、中島先生、伊東先生ほか高知の皆さま、今回は大変お世話になりました。

足摺岬まで車でご送迎くださったり、たくさんの海の幸や土地のお酒をご接待くださったり、宿や会場のご手配、寺院さまとの打合せ 等々…、我々を迎えるに当たり 細やかな気遣いを頂きました。

改めまして、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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13日、名張市安部田の宝泉寺(岩田善雅 住職)さまにて、鐘楼堂の落慶法要が営まれました。


宝泉寺の梵鐘は、昭和18年に戦時供出され、一時その鯨音が失われました。しかし、昭和23年に篤信の施主 竹森泰一郎氏によって新たに奉納寄進されたそうです。
然るに、鐘楼堂が築100年以上を経て 老朽甚だしく、この度 ご住職の発願によって再建立の運びとなりました。


この度の落慶法要は、有難くも化主猊下ご親修。
長谷寺寺務長、地元 無常結集の寺院さま、支所下役職の皆さまと共に出仕。私は、讃頭を仰せつかりました。

加藤猊下が登壇される法要で頭を出すのは、これで3度目でしょうか(於長谷寺 両祖慶讃法要、於高野山金堂 開創1200年法要)。この度は地元とあって、今までのように緊張することなくお唱えできました。


ご住職は、この度の落慶式典に合わせて、新しくご詠歌の講員(唱え手)を募集。日頃の檀信徒教化のたまもの、新しく20数名の皆さまが賛同してお集まりくださいました。


私は ご縁を頂いて、新集の皆さまに、ご詠歌のイロハや、鈴鉦の扱い、法要でお唱えする数曲を、一年掛けて指導させて頂きました。
他所の寺であっても、檀信徒の教化や 豊山流大師講の教線拡張にご協力できることは遣り甲斐になります。一年前から目標を定めて、一つ一つ丁寧にお伝えしていきました。


美しく輝く総檜の鐘楼堂、村落に響きわたる鯨音、檀信徒の皆さまの誇らしげな姿と満足げな笑顔。そして、新しく集まった同信の皆さまによる 瑞々しいご詠歌。

雨上がりの空の下、誠に素晴らしい落慶法要が厳修されました。この法会に尽力、参列できた仏縁をありがたく感じています。

(前回の続き)

得度式の導師(戒和尚)は、常福寺住職 織田杲深。
証明阿闍梨・教授・唄師など 諸役は、地元の法類・組寺院の皆さまにお願いしました。


さて、当日。厳しい暑さの中、得度式が始まりました。
本堂内には、寺院関係者のほか、新発意 両家の親族、現役・歴代総代の皆さま。常福寺大師講の皆さまには、法要の合い間 ご詠歌で花を添えて頂きました。


所在なげに座る息子たち(新発意)が発心して、氏神・父母・有恩者に別れを告げ、頭を剃り、導師さまから戒を授かり、僧侶へと姿を変えていくその様は、まるでドラマの1シーンのよう。








親族はもちろん ご詠歌講の皆さまには、我が子ならずも、息子の成長した姿に涙ぐみ、私たち家族の気持ちを察して、大変感動してくださっている方が多くおられたようです。


真言宗豊山派は、一年に一度、大本山護国寺で集団得度なるものを実施しています。
こちらは、ありがたくも化主猊下御親修。大勢が参加する宗派あげての大法要ですが、このように檀信徒に見守られ、寺坊で手作りの得度式を行うこともよいですね。

後で息子に感想を聞いたら、暑さは我慢できたけど、着物のさばき方が分からなくて、五体投地などの所作に苦労したようです。

僧侶の仲間入りをしたことについては、まだ実感湧かず。それでも、自分たちの為に大勢の人々が集まって、大きな法要を営んでくれたことは充分に理解したようです。


常福寺に誕生した、新しい小僧侶。まだ仏門をくぐっただけの、何も出来ないピカピカの1年生のようなものです。皆さまには、どうかその成長を温かく見守って頂ければ幸いでございます。

7月27日、仏縁相調いまして、常福寺にて息子の得度式(とくどしき)を行いました。


得度式とは、出家・剃髪式ともいわれ、仏門に入る者 新発意(しんぽっち)が両親や氏神さまに別れを告げ(出家)、剃髪し、新たに仏の弟子として戒を授かり、この後 修行に励むことを誓う決意表明の儀式であります。

仏門を歩む僧侶として、新たな法名を授かり「誕生」する神秘の儀式ゆえ、元来は非公開。関係者のみ参列して、粛々と執り行われる荘厳なものです。


古来 出家といえば、両親と別離して淋しい思いをしながら僧堂修行に励んだことでしょうが、今日はそこまで厳しくありません。
親子の縁は断つことなく残りますし、家族とも同居したまま。本格的な修行が始まるのは、早くても高校・大学の年齢になってからになります。

「え、禿げにしなくちゃいけないの!?」
小学6年生の息子は、当初 難色を示しましたが、禿げと坊主頭の違いから丁寧に説明(笑) 夏休みでもあるし、以前からお盆のお手伝いなどしてくれていたので、その内容についてすぐに理解してくれました。



更に、近隣寺院のご子息も一人、この機会に一緒に得度したいと申し込みがありました。こちらは、高校3年生のお兄ちゃん。息子にとっても、見習うべき手本、よい兄弟子ができました。


13日は、恒例の「ほたると音楽のゆうべ」
常福寺を会場に開かれるこの催しも、今年で11年目を迎えます。

梅雨時の催しとあり、例年、空とにらめっこして天候の心配をするのが常でしたが、今年はその心配なく 当日を迎えました。


コンサートに出演されたのは、地元伊賀を中心に活動されている大正琴アンサンブル スウィーティー Nanaの皆さま。
虹色(7色)のドレスを身にまとって、「Let it go」「荒城の月」「星に願いを」「libertango」、松任谷由美メドレー、「となりのトトロ」のジブリメドレーなど、バラエティに富んだ楽曲を演奏くださいました。

スウィーティー Nanaの皆さまは、大正琴の全国大会に出場されるほどの腕前。辺りが夕闇に包まれゆくなか、見事な演奏をご披露くださいました。


(スウィーティー Nanaの皆さま。緑色の方が欠席でした)

大正琴って、初めてちゃんと聞いたのですが、電子音のような音色なんですね。ゲーマーだった頃を思い出し、「ドラクエやFFなどゲームの曲を演奏したら合うだろうな~」とおよそ学の無い感想を浮かべていました(笑)


(紙燈籠で描かれたホタルの文字。分かりますか?)

檀信徒のみならず、近郊・郊外から大勢の方々が集い、ほたるとコンサートを楽しむこの催し。お寺と地域とを結び、自然と仏教文化に親しむことのできる素晴らしい機会になっています。

今回も、本尊五大明王さまを臨時ご開帳して、大正琴アンサンブルを献曲。コンサート後には、ご参詣の皆さまに多数お参りして頂くことが適いました。

今回お集まりくださったのは、300名ほど。地元の方が出演されたので、自然とそのご友人や、家族連れが多かったように思います。関係の皆さまの努力によって、今年も大勢の方々に ほたると音楽を楽しんで頂くことができました。

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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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