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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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常福寺がある三重県伊賀市は、忍者の故郷として有名。服部半蔵や百地三太夫など、歴史小説に登場する有名な忍者を多く輩出していますし、近年では、忍者装束で街を歩く『忍者フェスタ』なるお祭りも盛況のようです。

これからの季節、そんな伊賀では盆地のため朝晩によく「霧」が発生します。
晴れた冬の日などに、地表から熱が放出されて地面が冷える。その冷えた地面が、地表に接している水蒸気を多く含んだ空気を冷やすことで霧が発生するのだとか。

特に朝方など、本堂を開けて境内に出ると、一面、乳白色の霧の世界が広がっていることがよくあります。とても幻想的な情景を、巧く映像に残せないかと試行しましたが、私の技量ではなかなか難しい。

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今回同じアングルで撮影してみましたので、ちょっと比べてみてください。少しでも雰囲気が伝わればよいのですが…。

そう言えば、真田幸村に仕えた“真田十勇士”の中に霧隠才蔵という忍びがいましたね。猿飛佐助と並んで人気のある架空の人物ですが、調べてみると、伊賀忍者の頭領 百地三太夫の弟子となっています。やはり昔から、伊賀は霧が深い土地だったのですね。

幻想的な霧も、外出の際には視界を妨げる悪条件になります。朝晩に車を運転される皆さま、運転には充分お気をつけください。
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「見てみて、こんなに大きな皮がむけたよ!」

夏本番。プールや海水浴などで、真っ黒に日焼けしたお子さんがおられる家庭では、恒例ともいえる夏のやりとり。きっと皆さんも、同じような記憶があるのではないでしょうか?

しかし今回は、違う生き物の話。苦手な方もおられることでしょう、ニョロニョロと地を這う蛇の話です。(苦手な方は、ごめんなさいm(_ _)m  )


三重県伊賀市。のどかな田舎にある常福寺は、豊かな自然に囲まれ、まれに野生の鹿やイノシシなどが目撃されます。本堂は、築280年となかなかの年代物ですが、どうやらそのどこかに蛇が棲みついているらしく、物陰で時折脱皮をしていきます。

不思議なことは、その場所。なぜか、毎回決まって同じ場所に脱皮をしていくのです。

2041a9a8.jpg常福寺本尊さまは、平安後期の五大明王尊(国重文)。十畳ほどのお厨子の中に、大きな明王さまが五体、サイコロの「5」の形に配置されています。
そして件の蛇は、なぜか左手前の「軍荼利明王の真下」でわざわざ脱皮をしていくのです。


軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)は、梵名を「Kundali(クンダリー)」といい、「甘露の壷」もしくは「とぐろを巻く蛇」という意味があります。蛇の持つ神秘性や生命力を具現化したほとけですが、わざわざ蛇が狙ったようにその真下で脱皮をしていく。

とても霊妙な現象に、偶然とは言い切れない思いでいます。

a48c29b8.jpgこの蛇の皮、檀信徒の中でも特に巳歳生まれの方などは、大変縁起を感じて授与を望まれることがあります。
今回の蛇皮は、頭の形までキレイに残っていました。100%天然素材のお守り。かねて希望されていた方に、ようやくお渡しすることができます。


写真1:本堂 本尊厨子の左下部
 普段物入れにしているこちらで、蛇がまれに脱皮しています。

写真2:蛇の皮
 今回は、キレイな状態で残っていました。


もし授与を希望される方があれば、江寄山常福寺ホームページまでご連絡ください。
87cf0b3b.jpg11日は、朝から雨が降りしきる悪天候。霊場会の歩き遍路にて、半身ずぶ濡れになりながら、上津方面7ヶ寺 16kmの行程を巡拝しました。
お参りしながらも、夜の天候を心配することしきり。


今晩は、7年目を数えるほたる観賞と音楽の集い「ほたると今宵ひとときを!」が、常福寺を会場に開かれます。
梅雨時の開催とあり、毎年天候には心配させられますが、夕刻にはからりと晴れ上がりました。正に、五大明王の威徳ここにあり! 実はこれまでも、毎年見事に天候が回復しているのです。

05aba359.jpg午後7時、ほたる観賞に先駆けて、まずはミニコンサート。今年は、尺八奏者の新田みかんさんと、ピアニストの大谷清文さんが演奏してくださいました。
愛媛出身の新田さんは、尺八を独学されたそうです。楽器から純和風を想像していたのですが、これが見事に予想を超えてくれました!

一曲目は、尺八×シンセサイザーに、お寺の梵鐘を合わせた曲。何でも、常福寺の梵鐘を見てから即興の曲を作られたそうです。

08bfcb6a.jpg他にも、子供たちに竹で作った“鶯笛”を吹かせて一緒にセッションしたり、「朧月夜」「茶摘唄」「故郷」「ほたるの光」といった定番の曲さえも、尺八とシンセの響きが科学反応を起こして、誠に素晴らしい音色を響かせてくれていました。

いや~、すいません。正直少し尺八を嘗めていました(汗)。あんなに様々な音が出るなんて…。お二人の演奏は、ユーモアや遊びがあって、即興のようでも、しっかりと聞かせてくれる。
まさに音を楽しむエンターテイメント!! 確かな実力があって出来ることでしょうね。お二人が音を楽しんでおられる素晴らしい演奏が、400人ほどの聴衆の耳を楽しませてくれました。

個人的に、この行事の素晴らしいところは、私たちお寺の人間が、ゆっくり座って演奏を聴くことができるところです。他の寺行事では、こうはいきませんから。主催されている住民自治会の皆さまに感謝です。

今年は冷夏のため、ほたるは時期的にまだ早いか…と心配していましたが、結構たくさん飛んでいたようです。関係者の努力によって、ほたるの数は数年前より目に見えて回復していると伺います。

暗闇の中を飛ぶほたるの幽玄な光…。川沿いの歩道のあちこちから、喜びと驚きの声が聞こえていました。

写真1:歩き遍路
 降り続いた雨も、最後のお寺に着くころ見事に晴れ上がりました!

写真2:境内の様子
 本堂前に聴衆が座ります。ゆっくり濃くなる夕闇。風情があります。

写真3:鶯笛(うぐいすふえ)で演奏
 地元の子供たちが演奏に参加! うちの息子も写っています。
お寺の年越しの様子を、もう一つご紹介。
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常福寺では毎年、講の皆さんが門松作りと新しい注連縄の掛け替えをしてくださいます。本堂の正面に据える松飾と、広葉杉に掛ける注連縄。毎年、とても大きな立派なものをお飾りしてくださいます。

門松講と注連縄講、その顔ぶれは、現役・歴代の総代さん方がズラリ。勝手しったる我らがお寺と、慣れた手つきで作業は進みます。今年も小雪のちらつく中、わずか数時間で仕上げてくださいました。

作業の合間に、昼食のご接待。恒例のおこわなのですが、この焚き加減がなかなか難しいようですね(汗)。大勢の分を用意するので、なかなか普段通りにはいかない。女性陣が奮闘している姿を毎年眼にします。その甲斐あって、今年ももちもちと美味しいおこわが炊き上がりました。

お蔭さまで、今年も立派な門松と注連縄が据えられました。これで正月を迎えられます。講の皆さん、ありがとうございました。

写真1: 注連縄
 後に見える広葉杉に、新しいものをお飾りします。

写真2: 門松
 今年は、2m以上ある背の高い門松。なんだか年々大きくなっていくような…。
いよいよ年の瀬。常福寺の年越しの一つに、大師山巡りがあります。

17e80107.jpgお寺の裏山にある、四国霊場を移した巡拝道。
大師道(だいしみち)とよばれるその道には、大小254体の石仏が間をおいて配置されています。年末になると、篤信の方が「お地蔵さまに」と納めてくださったよだれ掛けを、それぞれに付け替えるのです。

お地蔵さまによだれ掛けという組み合わせは、民間信仰なのだと思います。(違ったらごめんなさい。どなたかご指導くださると幸いです)水子地蔵などもありますし、きっとお地蔵さまが僧形で寒そうだからと、心の優しい方が始められたのではないでしょうか。

四国霊場ですからお地蔵さまばかりではありませんし、全て付けて廻ると大変手間も掛かりますので、「お大師さまとお地蔵さまだけお付けする」と独自のルールで廻っています。今年は息子も加わり、家族3人で4時間ほど掛けて一周することが出来ました。

やはり、新しいよだれ掛けは気持ちのいいものです。大変な仕事も、家族と一緒に楽しんですれはそう苦でもありません。ありがたいことです。

 大師道について詳しく知りたい方は…、江寄山常福寺ホームページ
   左側メニュー「境内散策」をクリックしてください。
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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