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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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花まつりとは、お釈迦さまのご誕生を祝う法要のこと。
お釈迦さまが誕生されたルンビニーの花園のように、色とりどりの花々を荘厳することがその名の由来です。常福寺では、旧暦に準えて毎年5月8日にお勤めしています。

ここ数年 恒例のお客さまは、息子もお世話になった地元保育所の児童たち。赤青黄色の帽子を被った園児たちが、遠足を兼ねて遊びに来てくれます。


(お焼香をして、花御堂の前で なむなむ~)

本堂で簡単なお話をしてから、たくさんのお花に囲まれたお釈迦さまに甘茶を灌いで貰います。その後は、甘茶とお菓子をご接待して、本堂で簡単なお遊戯の時間。

毎年、同じ遊び方では子供たちも慣れてきますから…、
いつも「今年は何をして遊ぼうかな?」と頭を捻って考えています。ちなみに、今までやったのは「本堂で、楽器を探そう!」「龍(の飾り)を探そう!」「お花を探そう!」などなど、探索系が多いですね。


(子供たちと、じゃんけん大会!)

お寺サイドは、かわいいお客さん達と一緒に遊べてとても楽しいのですが、引率の先生方は、本堂の中をはしゃぎ遊ぶ子供たちが「何か壊したらエライことになる」と戦々恐々のご様子。ひょっとすると気苦労が絶えないイベントなのかもしれません(笑)

他には、ご詠歌講の皆さんが集まって練習されたり、息子のお友達や地元の子供たちがペットボトル持参で遊びに来てくれたり、老若男女が楽しく過ごしています。


(息子のお友達が遊びに来てくれました)

近くにお住まいの皆さま、どなたでも大歓迎ですので、来年の花まつりは遊びにいらっしゃいませんか? かわいらしい誕生仏(生まれたばかりのお釈迦さまの像)と一緒に、皆さまのお越しをお待ちしております。

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五月の初旬を迎えました。
朝晩は、まだまだ冷え込みますね。寒暖の差が激しいせいでしょうか、先月から常に無いほどお葬式が続いて慌ただしく過ごしています。

さて、GWにお客さま。版画家の宮田 渚さんが、常福寺本尊 五大明王さまのスケッチにお越しになりました。



宮田さんは、地元 古郡出身の版画家。現在は、住まいのある奈良を中心に活動されています。

これまで南都の社寺や仏像などを多数版画にされているようで、主な作品に、薬師寺や室生寺の十二神将を一体一体 彫ったものや聖林寺の十一面観音さまなどがあります。

いつか、生家の菩提寺である常福寺の本尊さまを描いてみたかったと、昨年から五大明王の創作活動に入られました。



写真の版画は、軍荼利明王(左)と降三世明王(右)
独特のタッチが、仏像の持つ荘厳さをよく表していますね。

この2点は、先の展覧会にて披露されたそうですが、まだ五体全ては完成していません。現在は大威徳明王のスケッチ段階にあるそうです。

うちの本尊さまは秘仏ですので、完成すればよいお前立ちになるかもしれません。全て揃うのはいつ頃でしょうか。今から、その時が楽しみであります。

小正月、常福寺では、未明から篝火を熾して“どんと”焼きを行っています

近在のお檀家さん達が、古いお札や注連縄など、正月飾りを持寄りお焚き上げするこの行事。伊賀では、各地区でこの催しが残っています。


(まだ暗い時間から、篝火を熾します)

昨年のブログでも紹介しましたが、今回はその楽しみ方を詳しく書いてみます。

①さて、どなたでも参加して頂くことが可能ですが、やはり正月飾りをお焚き上げするのが1番のポイント。注連縄・松飾り・古いお守&お札などを手に、お寺へお参りします。
袋や箱に詰めて、そのまま燃やせるようにしておくと便利です。

②お焚き上げは、総代さん達にお任せ。境内の篝火で一緒にお焚き上げします。もちろん、お寺の本堂へもお参りしましょう。



③お寺では、鏡割りしたお餅をどんとで焼いて、お参りされた皆さんにご接待しています。できれば朝食は摂らずに、お腹を空かせていらしてください。

タイミングが合えば、総代さん達に用意するお雑煮を味わって頂けることも…。時間限定・人数にも限りがありますので、その辺はご容赦ください。


(寒い日には、暖かいお雑煮がとても美味しい)

④心得た方は、自宅から家族の数だけ小餅を持参して、どんとの炎で焼いて持ち帰られます。本尊さまの智火で焦がした餅を頂けば、今年も無病息災!! 家族の人数分ご用意くださいね。

 
とまぁ、こんなところでしょうか。
檀信徒のみならず、近在の方ならどなたでもご参加いただくことができます。

尚、今回列記したのは、常福寺で行っている“どんと”についてです。各地ではやり方が微妙に異なる場合がありますので、どうぞご注意くださいませ。

早朝からの雨がいつの間にか大雪に変わり、気が付けば一面 銀世界!

こんな時は、すぐ玄関や参道・車坂を雪かき(掃き)するのが常ですが、あまりの降りの強さにそれも断念。「まぁ、今日は寺行事もないことだし…」としばらく様子を見ることにしました。


 
伊賀は、比較的 雪が少ない土地です。昔はそれなりに降り積もったそうですが、今では年に2,3回薄く雪化粧する程度。
それでも今回は、爆弾低気圧とやらの影響でかなり強い降り方でしたね。常福寺では、積雪10cmを超えていました。


(お大師さまも雪帽子。寒そうですね…)

湿り気のある雪はどっしり重いようで、境内のあちこちでバキバキと太い枝木が折れる音が…。息子と雪だるまを作ったり雪合戦したりしましたが、こんな時大人はダメですね。喜んで雪の中を駆け回る子供を残して、さっさと切り上げてしまいました。


(竹と雪の重みが作るトンネル。自然が織り成すユニークな景色)

大雪の影響で、午後から他所で行う大般若も、経典を運ぶ車が坂道を上がれなかったり、助法をお願いしたお坊さんが道路の悪条件で不参加になったりしましたが、こんな時はしょうがありませんね。

アクシデントが多数ありましたが、幸い被害も軽く、夕方にはお寺総出で雪かきも済ませることができました。

今回は、仏手碑を建立したばかりの 鐘楼(鐘撞き堂)のお話。

記録によると、常福寺の梵鐘は、寛文13年(1673)三重県猪田村の仁左衛門という冶工により鋳造されたそうです。
しかし、昭和17年(1942)戦時供出により損失。常福寺より妙音は一時絶え、その響きは失われてしまいました。

これを憂えた篤信の施主 東城 貢 氏が、昭和24年(1949)梵鐘を再び鋳造。一大施主として、常福寺に奉納してくださいました。
以来、梵鐘はその姿を取り戻し、永く鯨吼を響かせ、近在の人々の心に安らぎを与えてくれています。



今回建立した仏手碑には、お大師さま(宗祖弘法大師)の言葉として、性霊集巻九より「鐘の知識を勧め唱うる文」を抜粋しました。

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 【 鐘知識勧唱文 】

  一打鐘聲    當願衆生 
  脱三界苦   得見菩提

(一たび鐘を打たん聲ごとに、當に願うべし
 衆生 三界の苦を脱れて、菩提を得見せんと)

常福寺では、毎昼11時に時の鐘を撞いています。地元には農家の方が多くて、梵鐘の音が聞こえてから、ぼちぼちお昼の支度をすることが習慣になっているようです。

今日も近くの山川に村落に、常福寺からの鯨音が響き渡ります。


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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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