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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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今回は、仏手碑を建立したばかりの 鐘楼(鐘撞き堂)のお話。

記録によると、常福寺の梵鐘は、寛文13年(1673)三重県猪田村の仁左衛門という冶工により鋳造されたそうです。
しかし、昭和17年(1942)戦時供出により損失。常福寺より妙音は一時絶え、その響きは失われてしまいました。

これを憂えた篤信の施主 東城 貢 氏が、昭和24年(1949)梵鐘を再び鋳造。一大施主として、常福寺に奉納してくださいました。
以来、梵鐘はその姿を取り戻し、永く鯨吼を響かせ、近在の人々の心に安らぎを与えてくれています。



今回建立した仏手碑には、お大師さま(宗祖弘法大師)の言葉として、性霊集巻九より「鐘の知識を勧め唱うる文」を抜粋しました。

1294e767.jpg














 【 鐘知識勧唱文 】

  一打鐘聲    當願衆生 
  脱三界苦   得見菩提

(一たび鐘を打たん聲ごとに、當に願うべし
 衆生 三界の苦を脱れて、菩提を得見せんと)

常福寺では、毎昼11時に時の鐘を撞いています。地元には農家の方が多くて、梵鐘の音が聞こえてから、ぼちぼちお昼の支度をすることが習慣になっているようです。

今日も近くの山川に村落に、常福寺からの鯨音が響き渡ります。


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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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