三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
愛知・岐阜・三重の三県に拡がる東海三十六不動尊霊場を、檀信徒の皆さまとお参りしている常福寺巡拝団。第5回は、名古屋市内の残り6ヶ寺を参拝しました。
第5番 甚目寺は、推古天皇の御代に開創された古刹。広い境内には、国宝の仁王門、重文の三重塔の他、諸堂が並びます。
山門を潜ると、恰幅のいい禿頭の御仁から声を掛けられました。
「皆さん、どちらからお参りになられた?」
「三重県の伊賀から来ました」
「お不動さんのお参りかね?」
「そうです。東海三十六不動霊場」
とここまでは、お参りでよく有る風景。
すると御仁から意外な言葉が。
「伊賀なら、常福寺さんは知っとるかね? 確か札所になっとるけど…」
「えっ、うちです! 私たちがその常福寺の参拝団です」
と驚きの声を上げました。
種を明かすと、この方はお寺出入りの仏具屋さん。
常福寺の現住職 織田杲深の実家に当る延命院さん(名古屋市錦)に出入りされており、そこで噂を耳にされていたそうです。
見知らぬ土地ですが、師僧にとっては産まれ育った馴染みの場所。不意に挙がった寺坊の名前に、不思議なご縁を感じました。
第10番 宝生院。通称 大須観音の方が分かりやすいですね。
織田信長と徳川家康、二人の天下人も篤く信仰した大寺院は、名古屋では知らぬ人はないくらい有名でしょう。朱塗りの雄大な本堂。前には、大きな幟が何本も並んでいます。
お参りを終えた後は、境内から続く大きな商店街を自由散策。
あちこちの商店から美味しそうな匂いが漂ってきましたが、ちょうどお昼前でしたので残念ながら間食はガマン。今度お参りする機会があれば、色々試食してみたいものです。
第12番 福生院は、繁華街・錦にあるお寺。
陰陽和合・夫婦双身の福神 大聖歓喜天(だいしょう かんぎてん)を本尊としており、境内には、そのお供物である大根や巾着団子(歓喜団)の荘厳が多くなされていました。
歓喜天(聖天)は、十一面観世音菩薩の化身で、不動明王とも縁が深い仏さま。やはり常福寺にも、本堂の三段構えの一つには、聖天さまと十一面観世音菩薩がお祀りされているのですよ。
台風27号が近づくなか、前日は大降りの雨でしたが、名古屋は一日 雲一つない快晴に恵まれました。常福寺巡拝団でお参りする際は、有り難いことに、毎回 よい天候に恵まれています。きっと、参加されている皆さんの日頃の行いが良いのでしょうね。
さて、東海三県のお不動さま霊場巡りも、いよいよ回を重ねて参りました。
次回の霊場巡拝は11月末。知多~三河方面を一泊でお参りして、満願となる予定です。
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和光さん
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男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
真言宗豊山派のお坊さん
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