三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
(続き)
二つめは、復興30周年の奉告法要。
11月、雲一つない秋晴れのもと本堂復興30年の節目を本尊さまにご報告しました。
奉告法要には、先住職と復興委員・歴代総代の皆さまをご招待。お勤めの後には、往時のご苦労を労いながら思い出話などを聞かせて頂きました。
また仏さまの和讃をお唱え頂くために、有志のご婦人方を改めて募集。役員・総代の奥さま方を中心に、半年前から月一回練習を重ねて、当日は20数名のご婦人が一緒にお唱えくださいました。
皆さま緊張した面持ちながらも、真心のこもった妙なるお唱え。涼やかな金鈴に載せられた法悦の響きに、本尊さまもさぞお慶びであったことでしょう。
お釈迦さまの教えを守り、伝えていくこと、またその存在を「法燈を守る、継ぐ」という言葉で表します。
平安の御代から幾星霜、これまで一体何人の僧侶が、檀信徒が蓮勝寺を守り、次の世代に繋げる為に尽力してこられたことでしょう。
(蓮勝寺の檀信徒。当代の皆さまと次の世代の子供たち)
復興30周年の節目は、当時 本堂再建の為に尽力くださった方々、また今正に蓮勝寺を守り「自分たちのお寺だ」と自信と誇りをもって護持運営くださる当代現職の皆さま。
そして、次代の蓮勝寺を受け継ぐ若い世代にも、上郡にお寺がある意味を、またそれを守り、次代に受け継ぐことの大切さを改めて認識する又とない機会になりました。
記念事業を推進するに当り、ご協力くださった地区役員・檀家総代・ご婦人方・檀信徒の皆さま。全ての方に改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
※ 依那古仏教団の教化誌『法縁』第92号に寄稿したものを加筆修正しました。
二つめは、復興30周年の奉告法要。
11月、雲一つない秋晴れのもと本堂復興30年の節目を本尊さまにご報告しました。
奉告法要には、先住職と復興委員・歴代総代の皆さまをご招待。お勤めの後には、往時のご苦労を労いながら思い出話などを聞かせて頂きました。
また仏さまの和讃をお唱え頂くために、有志のご婦人方を改めて募集。役員・総代の奥さま方を中心に、半年前から月一回練習を重ねて、当日は20数名のご婦人が一緒にお唱えくださいました。
皆さま緊張した面持ちながらも、真心のこもった妙なるお唱え。涼やかな金鈴に載せられた法悦の響きに、本尊さまもさぞお慶びであったことでしょう。
お釈迦さまの教えを守り、伝えていくこと、またその存在を「法燈を守る、継ぐ」という言葉で表します。
平安の御代から幾星霜、これまで一体何人の僧侶が、檀信徒が蓮勝寺を守り、次の世代に繋げる為に尽力してこられたことでしょう。
(蓮勝寺の檀信徒。当代の皆さまと次の世代の子供たち)
復興30周年の節目は、当時 本堂再建の為に尽力くださった方々、また今正に蓮勝寺を守り「自分たちのお寺だ」と自信と誇りをもって護持運営くださる当代現職の皆さま。
そして、次代の蓮勝寺を受け継ぐ若い世代にも、上郡にお寺がある意味を、またそれを守り、次代に受け継ぐことの大切さを改めて認識する又とない機会になりました。
記念事業を推進するに当り、ご協力くださった地区役員・檀家総代・ご婦人方・檀信徒の皆さま。全ての方に改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
※ 依那古仏教団の教化誌『法縁』第92号に寄稿したものを加筆修正しました。
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私、中山和光が住職を勤める蓮勝寺(伊賀市上郡)が、昨年、本堂復興より30周年の節目を迎えました。備忘録を兼ねて、その記念事業を記します。
平安時代、馬頭観世音菩薩を本尊に、常福寺の末寺として開創された蓮勝寺は、天正9年の兵火、明治初頭の大洪水など幾多の災難に見舞われるも、その度移転復興を重ね、村内外の厄除け観音として往昔より多くの信仰を集めて参りました。
昭和の末、祝融(しゅくゆう)の災を被り本堂本尊全てが灰燼に帰した際も、先代住職 織田杲深(ごうじん)の導きの元、復興委員会(故松田伊三雄(いさお)委員長)を組織して檀信徒内外の喜捨浄財を受け、昭和61年に本堂を復興竣工しました。
以来、檀家総代・地区役員の尽力により、厨房・洗面所の増設、墓地の大改修、毎月の境内清掃や奉仕作業と、皆様の精進よろしく逐次事業に邁進して参りました。
衆生安寧の道場たる本堂を復興して30周年を迎えたことは、誠に信心帰依の賜物であります。そこで、地区役員・檀家総代の皆様と協議して2つの記念事業を実施することになりました。
一つめは地蔵盆。毎年恒例である、子供たちと地区内の地蔵・水神塚供養を順々に拝んで巡る行事の後に「こども食堂」と題して、お寺の境内で流しそうめん・カレーライス・焼き鳥・かき氷・金魚すくい・ヨーヨー釣り・各種飲み物・ビンゴ大会等を全て無料で振る舞いました。
中でも流しそうめんの仕掛けは、巧みの技が光る見事なもの。目を輝かせながら、其々の食事をお口一杯に頬張る笑顔の子供たち。準備に汗を流しながら、大人も子供も一緒に笑い合える。素晴らしい夏の思い出になったことでしょう。
(続く)
平安時代、馬頭観世音菩薩を本尊に、常福寺の末寺として開創された蓮勝寺は、天正9年の兵火、明治初頭の大洪水など幾多の災難に見舞われるも、その度移転復興を重ね、村内外の厄除け観音として往昔より多くの信仰を集めて参りました。
昭和の末、祝融(しゅくゆう)の災を被り本堂本尊全てが灰燼に帰した際も、先代住職 織田杲深(ごうじん)の導きの元、復興委員会(故松田伊三雄(いさお)委員長)を組織して檀信徒内外の喜捨浄財を受け、昭和61年に本堂を復興竣工しました。
以来、檀家総代・地区役員の尽力により、厨房・洗面所の増設、墓地の大改修、毎月の境内清掃や奉仕作業と、皆様の精進よろしく逐次事業に邁進して参りました。
衆生安寧の道場たる本堂を復興して30周年を迎えたことは、誠に信心帰依の賜物であります。そこで、地区役員・檀家総代の皆様と協議して2つの記念事業を実施することになりました。
一つめは地蔵盆。毎年恒例である、子供たちと地区内の地蔵・水神塚供養を順々に拝んで巡る行事の後に「こども食堂」と題して、お寺の境内で流しそうめん・カレーライス・焼き鳥・かき氷・金魚すくい・ヨーヨー釣り・各種飲み物・ビンゴ大会等を全て無料で振る舞いました。
中でも流しそうめんの仕掛けは、巧みの技が光る見事なもの。目を輝かせながら、其々の食事をお口一杯に頬張る笑顔の子供たち。準備に汗を流しながら、大人も子供も一緒に笑い合える。素晴らしい夏の思い出になったことでしょう。
(続く)
久々のブログ更新です。
2月半ばに (誕生日でした…涙)、珍しくインフルエンザ発症。
喉の炎症もあわせて、一週間ほど体調を崩していました。双六に例えるなら「一回休み」の気分でしたね。
今回同行したのは、普段ご詠歌で共に研鑽を積んでいる第8ブロックの先生方。愛知や滋賀、高知と離れているし、どなたもお忙しい方ばかりですが、皆さん興味があったようで某研修会の席であっという間に日が纏まりました。
巧く運ぶときはこんなものですね(笑)
(左より、滋賀の安田先生、高知の島田先生、愛知の木村先生)
他には、不動明王坐像、両界曼荼羅の版木、長谷寺有縁の寺院から集められた十一面観音像など、長谷寺で修行していた私にとっても珍しい品がたくさん。
でもここだけの話、長谷寺さん、まだ本気出してない気がしましたよ(笑)
仏像だけでも、本堂の曾我地蔵、薬師日月十二神将、護摩堂の五大明王などなど…。まだまだ美しい仏さまは沢山おられるのですから。
そして何といっても、高さ12mにも及ぶ 本尊十一面観音さま。こちらは、大きすぎて運べないのはもちろん、本尊のお姿を再現した大掛軸があります。過去には、堺の街で出開帳勧進が行われた歴史も。
(ハルカス17階のカフェにて、観音さまのラテアート)
ハルカス300(展望台)より夕焼けに染まる大阪の街並みから、長谷寺の方角に遥拝。良いタイミングで見学させて頂けたご縁に感謝申し上げました。
喉の炎症もあわせて、一週間ほど体調を崩していました。双六に例えるなら「一回休み」の気分でしたね。
今回同行したのは、普段ご詠歌で共に研鑽を積んでいる第8ブロックの先生方。愛知や滋賀、高知と離れているし、どなたもお忙しい方ばかりですが、皆さん興味があったようで某研修会の席であっという間に日が纏まりました。
巧く運ぶときはこんなものですね(笑)
(左より、滋賀の安田先生、高知の島田先生、愛知の木村先生)
さてその内容。 一番の目玉は、
本尊十一面観世音菩薩の両脇に持する難陀龍王と雨宝童子立像でしょう。普段本堂で荘厳されている処は高く、また薄暗いため、こんなに近くで拝見するのは初めてのことです。
特に難陀龍王。龍の活き活きとした姿と渋みのある老人の姿は、絶妙なバランスでした。
本尊十一面観世音菩薩の両脇に持する難陀龍王と雨宝童子立像でしょう。普段本堂で荘厳されている処は高く、また薄暗いため、こんなに近くで拝見するのは初めてのことです。
特に難陀龍王。龍の活き活きとした姿と渋みのある老人の姿は、絶妙なバランスでした。
他には、不動明王坐像、両界曼荼羅の版木、長谷寺有縁の寺院から集められた十一面観音像など、長谷寺で修行していた私にとっても珍しい品がたくさん。
でもここだけの話、長谷寺さん、まだ本気出してない気がしましたよ(笑)
仏像だけでも、本堂の曾我地蔵、薬師日月十二神将、護摩堂の五大明王などなど…。まだまだ美しい仏さまは沢山おられるのですから。
そして何といっても、高さ12mにも及ぶ 本尊十一面観音さま。こちらは、大きすぎて運べないのはもちろん、本尊のお姿を再現した大掛軸があります。過去には、堺の街で出開帳勧進が行われた歴史も。
(ハルカス17階のカフェにて、観音さまのラテアート)
ハルカス300(展望台)より夕焼けに染まる大阪の街並みから、長谷寺の方角に遥拝。良いタイミングで見学させて頂けたご縁に感謝申し上げました。
新年、明けましておめでとうございます。
2016年の年明けは、暖冬とあって穏やかに迎えることが適いました。
特に三が日は、ぽかぽかと春のような陽気。
恒例の元朝法要に始まり、寺総代や地区役員の皆さま、お参りくださるお檀家さま、篤信のご家族、近郊にお住まいの皆さま。また遠路、本尊五大明王のご開帳に合わせてお参りくださった方々など。除夜の鐘から正月三が日にかけて、大変多くの方がご参拝くださいました。
3日の初護摩には、例年通り6名のお寺さんにご助法願いました。今年も、総本山長谷寺で厳しい修行を積んだ面々を中心に、新年らしく華があり、皆さまに元気と活力をお分けする法要を修めることができました。
(伊賀タウン情報YOU ホームページより転載)
爽やかな青空のもと、境内に和やかな空間が広がります。
護摩法要のあとは、地元業者 株式会社キタモリ さま、メモリアルホール紫蘭(しらん)さま、
伊賀上野で人気のパン屋 liaison(リエゾン)さま、新オープンした いちご農園 Tomi Berry(トミベリー)さまのご協力により、うどん・けんちん汁の振る舞い、笹酒や甘酒の振る舞い、子供さん用にお菓子のつかみ取りや わた菓子、パンやラスク・いちごの販売(お土産)などなど、ご接待いただきました。
お蔭さまで、住職 織田杲深(おだ ごうじん)が常福寺に赴任してから、この正月で50回目の新しい年を迎えました。その間、一度も休まず正月の法会に臨めたこと。まさに本尊五大明王のご加護であり、檀信徒皆さまのご支援ご協力あってのことと、皆さまに篤く御礼申し上げておりました。
今年は三重県でサミット、ブラジルでオリンピックが開かれますね。
歴史とは、そもそも動乱するもの。世界各地で戦争やテロ、自然災害が絶えず、多くの不幸が振りまかれていますが、平和な営みや日々の暮らしのなかに同じかそれ以上の幸せを産み出し、見つけて生きたいものです。
常福寺でも、正月から大般若、どんと、初大師に寒行。春にはご詠歌教区大会、霊場巡拝(四国遍路)、花まつり、山詩水明 声明コンサート、寺ヨガ など、さまざまな企画を発信していく予定です。さらにもっと大きな計画も…、おっとこれはまだ口にしてはいけませんね(笑)
(朝日新聞 1/4 伊賀版、他にもご紹介いただきました)
(朝日新聞 1/4 伊賀版、他にもご紹介いただきました)
初祈祷護摩供に ご協力いただいた全ての方に心から御礼申し上げると共に、このブログをお読みくださった皆さまのご健康とご多幸をご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
今月半ば、同門後輩の結婚式がありそのお手伝いをさせて頂きました。
(ご存じでしたか? お寺で結婚式を挙げられるのですよ。仏前結婚式について、詳しくはこちらをご覧ください)
(ご存じでしたか? お寺で結婚式を挙げられるのですよ。仏前結婚式について、詳しくはこちらをご覧ください)
今回 私が任されたのは、式の進行を担う会奉行(兼 教授・説戒)という大役。式次第や諸準備は、新郎が常の如く緻密な仕事ぶりをみせ、職衆も普段から声明コンサートなどで一緒に活動している信頼できる仲間たち。
一抹の不安もありませんでしたが、せっかくのご慶事、僅かな洩れもなきよう気を引き締めてお勤めました。
門前へ歩みを進める花嫁行列、仲睦まじい新郎新婦、笑顔あふれる両家親族とご来賓の皆さま。心配していた空も挙式の頃にはからりと晴れ上がり、見事な秋晴れとなりました。
一抹の不安もありませんでしたが、せっかくのご慶事、僅かな洩れもなきよう気を引き締めてお勤めました。
門前へ歩みを進める花嫁行列、仲睦まじい新郎新婦、笑顔あふれる両家親族とご来賓の皆さま。心配していた空も挙式の頃にはからりと晴れ上がり、見事な秋晴れとなりました。
お寺のご本尊さまの前で、阿闍梨さまからお諭しを受けた新郎新婦が、お袈裟や念珠、指環(シカンと読みます)を交換。誓いの言葉を読み上げた後は、酌童子による三三九度、両家固めの盃。式典は滞りなく進みました。
いやぁ、結婚式って本当にいいですね。
披露宴の席上、新郎新婦に
披露宴の席上、新郎新婦に
「中山さんに、説戒をお願いして本当によかった」とアナウンスされ、ほっと肩の荷がおりた気がしました。
こちらこそ、華燭の祝典にお力添えさせて頂けて、皆さまの幸せをお裾分け頂いた心地でした。ご両家ますますの弥栄(いやさか)、そして新郎新婦の前途に幸多からんことをご祈念いたします。
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副住職
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自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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