三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
9日10日、関西四国地区のご詠歌研修会を実施しました。
年に一度、愛知・滋賀・三重・奈良・愛媛・高知のご詠歌指導者が集まって、研鑽・懇親を深めようと始まったこの研修会。5年目を数える今回は三重会場とあり、私と観音寺の飯田真士 師の二人で幹事を勤めさせて頂きました。
宿泊地は、赤目温泉 山水園。
研修会の講師は、地元の奥野保三 詠匠にお願いしました。
翌日お唱えするご当地曲を練習したほか、飯田 師による金剛流御詠歌のレクチャーなど、休憩を挟んで3時間しっかりと研修できました。
懇親会は、送迎バスにて「三太夫」に移動。
せっかく伊賀までお越し頂いたのですから、やはり牛肉を召し上がって頂かないといけません。
関西四国の先生方には、伊賀・名張に馴染みが薄かったようで、宿、お食事ともに喜んで頂くことができました。
研修2日目は、まず室生の大野寺で法話を拝聴。
川岸に刻まれた磨崖仏を拝観しました。
続けて、女人高野とよばれる大本山室生寺を参拝。
歴史ある諸堂・仏像の説明を受けてから、本堂(潅頂堂)では、「楊柳」のお唱えに合わせて高知の島田希保 詠秀が本尊さまに舞踊を奉納。
また、険しい階段を登りきった奥の院では、御影堂に向かって「女人高野室生寺和讃・御詠歌 室生」をお唱えしました。
「我が身をば高野の山に留むとも 心は室生に有明の月」
室生寺は、真言宗の大本山。
弘法大師が荒廃した室生寺を再興し、恵果阿闍梨より授かった三国伝来の摩尼宝珠を精進峰に埋めて真言道場とした伝説が残ります。
古来、女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣を許したことから女人高野の異名も。
近年まで真言宗豊山派に属しながら、諸般の事情により単立の道を歩んだ室生寺。残念なことに、豊山派の私たちが関わりを持つ機会は少なくなりましたが、今回飯田 師のご協力により、その室生寺でご詠歌をお唱えさせて頂くことができました。
ご詠歌には、それぞれの曲をお唱えする時と、場所と、状況があります。
今回、大本山室生寺さまで室生寺のご詠歌をお唱えさせて頂けたことは、稀有の体験でありました。
同じご詠歌指導者の方々と為した貴重な体験、そして深めた親睦は、今後ご詠歌道を歩んでいく上で素晴らしい糧になることでしょう。
今回の研修会に当り、過去最多16名の先生方、そして豊山流大師講より 岩脇彰信 総本部長が視察を兼ねてご参加くださいました。
遠路、地方の研修会まで足をお運びくださり、また私どもと懇親を深め、忌憚なく意見交換するお時間もお取り頂けました。
岩脇総本部長 始め、今回の研修会にご参加くださった先生方に心から御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
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和光さん
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男性
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副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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