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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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12日、「歩き遍路」の第15回目に参加してきました。
春から続いた歩き遍路も、いよいよ結願。今回のルートは、柘植方面4ヶ寺、約20kmの行程。参加された40数名の檀信徒、お世話をする9名の札所寺院スタッフと共にお参りしてきました。

天候は、午前中に少し降りましたが次第に回復。彩に色づき始めた木々の間を、最後のゴールに向かって歩みを進めました。

個人的には一月ぶりの歩き遍路になります。予定がつく限り参加しようと決めていましたが、葬儀や法事が重なり、前回・前々回と不参加。久々でしっかり歩けるかと心配しましたが、何とか最後まで足が持ちました。しかし当日夜は、下半身がバキバキと悲鳴をあげている…。これも生きている証ですね(^-^;A

当日は、大師装束の坂さんがお風邪を召され、代役で私がお経の頭(最初の部分)をお唱えしました。そういえば、四月の第1回も同じような状況で私がさせて頂いたな…。と、きっとどなたも憶えていないことで一人微笑み。有難いご縁を感じたところです(^∧^)

伊賀遍路 '10.11.12夕刻前には、結願の第88番 神王寺に到着。満願を迎えられた皆さんの笑顔が、とても印象的でした。

実行委員の一人としては、一つの事業が成功で終ったことにまずは一息。役員の方々と喜びを噛みしめました。しかし、来春には次の事業、そして再び「歩き遍路」が開催される予定です。どうやら、実行委員には一息ついている暇はなさそう。このまま若さ?と情熱で、正当年まで走り続けることでしょう。

尚、この結願までの全15回。台風のため日程がズレることもありましたが、参加者の中には一度も休まず歩かれた方が14名もおられました。多忙な日常のなか、時間を工面してよくご参加いただきました。実行委員会では、何らかの形で記念してあげたいと計画しているところです。

ともあれ、平成22年の「歩き遍路」事業は無事に終了!
来年も、少し形を変えて継続していく予定です。

当日の様子を詳しく知りたい方は…、伊賀四国霊場ブログ
 実行委員会副長の坂さんが執筆。毎回大師装束に身を包み、確かな足取りで私たちを先導してくださいました。
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7日、つぐみカフェで恒例の声明ライブ『山詩水明』を開催させて頂きました。

つぐみさんでライブをさせて頂くのは、これで3回目。今年1月の初ライブ、3月の2本立ての追加公演と、毎回大勢の方々がご参加くださり、お蔭さまで大変ご好評を頂いております。その活動が噂を呼んで、7月には伊賀市文化会館でも声明コンサートを開催いたしました。今年1年だけで、のべ400人以上の方に私たちの声明を聞いて頂いたことになります。とても大きな反響を頂き、メンバー一同、篤く感謝しております。

声明ライブ '10.11.07さて今回は、『山詩水明』に新しいメンバーが加わりました。二人とも地元の僧侶で、そのお唱えは確か。しかもご詠歌の妙手が入ってくれましたので、ライブの幅が広がります。
早速に、ご詠歌のお唱えを増やしてみました。力強い太鼓に合わせた高らかな読経と、涼しい鉦の音が響く美しいご詠歌。狙い通り、見事なコントラストが生まれていたように思います。

私は、今回も司会進行と、ご詠歌のリードを担当させて貰いました。最初は、慣れない会場で随分緊張したものですが、今ではもう大丈夫。すっかりホームのような心境でお唱えできています。

今後の活動としては、せっかく能力ある仲間が集まったのですから、私だけがお話をするのではなく、これから全員が色んな役をしていければと考えています。
これまでは、声明を純粋な音楽として楽しむライブを展開してきましたが、もう少し法話を増やしてみようか?とか。我われ僧侶が各テーブルに着いて、「お坊さんと話そう!」といった企画も楽しそうでは?などアイデアを練っています。

この声明ライブは、つぐみカフェさんを会場に、春・秋の毎年2回公演を計画しています。しかし来年春には、私たちメンバーほぼ全員が所属する伊賀四国霊場の記念事業が控えております。そのスタートとなる開白法要の会場が常福寺ということもあり、皆さんにはそちらにご協力頂かねばなりません。

そんな訳で、来春はお休みにして、また一年後の秋に公演を予定しております。告知については、このブログやつぐみカフェさんで行わせて頂きます。
今後も、声明ライブ『山詩水明』をよろしくお願いいたします。
af395970.jpg10月末日、常福寺の先代住職 光雄大僧正の50回忌法要を営みました。

こちらは、かねて予定していた先師供養の行事。二日前から準備に掛かろうと予定を空けていたのですが、そこに近隣寺院のご住職の通夜葬儀が入りました。ご縁の深い方でしたので、住職も数日前からずっとご葬家に詰めておられる。私も、仕事やお手伝いに出たりしていたので、準備もままならぬまま慌しく当日を迎えました。

不幸なことに実子を亡くされた、先代の光雄法印。後継者として40数年前に迎えられたうちの住職も、すでにお亡くなりになられていたので面識はないそうです。それでも、法類(お寺の親類)の古老の方々は、その面影をしっかり憶えておられる様子。お聞きすると、とても厳格な方でお弟子さんを多くお育てになられたそうです。

お寺が当り前のように世襲制になっている昨今。しかし昔のお坊さんは、戒律によって女性と関係を持てなかったので、当然自分の子供はいませんでした。里や近隣の家庭から素養のありそうな子供を弟子に取り、その弟子を我が子のように教育し一人前の僧侶に育てあげていったのです。「師資相承(ししそうじょう)」とよばれるこの関係性。私たち僧侶は、血の繋がりは無くとも親子のように続いていく濃い関係を、「血脈(けちみゃく)」といって大切に受け継いでいきます。

本尊五大明王さまのご意思が働いたのか、常福寺も、光雄法印、織田杲深師(今の住職)、そして私と三代続いて血の繋がりがありません。しかし本来、お坊さんはそういうもの。将来、息子が継ぐのかどうかはわかりませんが、これから先も常福寺の法灯は大切に受け継がれていくことでしょう。

写真: 法要後の一枚。法類・組寺院・総代・関係者の皆さんにご出席頂きました。
今月末は、予定が詰まりバタバタ慌しくなりました。
詠秀会の臨時総会(東京 宗務所)に始まり、後輩のお寺行事の手伝い、人間ドッグに御詠歌の全国大会(千葉 市川市)。帰坊後すぐに、近隣寺院の住職の通夜・ご葬儀。そして末日に自坊の先師供養…。その間、声明ライブのリハーサルや月並行事もありました。この頃、自分でも少し忙し過ぎる気がしています。

お寺の行事の中には、庭儀(ていぎ)といってお堂の外で行うものも少なくありません。
5c5d190d.jpg24日に行われた後輩のお寺の柴燈護摩は、その最たるもの。山中などの屋外で行う大掛かりな護摩ですから、そもそも雨が降り出したらお話にならないのです。厳しい修行を積んだ山伏たちはそれでも祈祷を続けるでしょうが、一般の方はご参加を躊躇されることでしょう。当日は、秋雨前線の影響で午後からの降水確率が60%と絶望的な状況でした。

それでも「皆さんの法力で、雨雲を吹き飛ばして頂きたい」という御山主の願いが叶い、当日は、法要が終るまで雨が降り出しませんでした。夕方、全て終了してから強く降りだす秋雨…。見事なものだと感じ入りました。

30日は、近隣寺院のご住職の本葬儀。ご縁が深い方ですので、私も準備からお手伝いをしていました。葬儀の後には、庭儀として葬列を組んで四門行道、そして埋葬が予定されています。しかし当日は、午後に台風が最接近するという絶望的な状況でした。

空模様を心配しながら葬儀のお手伝いをしていましたが、法要が進んでも風が強くならないし、一向に雨も降ってこない。葬儀が終る頃には空が明るくなってきて、台風が東の沖へ逸れて行ったことを知りました。光射す墓前に、お檀家さん方は「亡くなられたご住職は大したものだ!」とそのお徳を偲ばれていました。

天気と法要の関係性。気象や科学的な視野でみると、そこには一抹の影響もないのでしょうが、その場に立ち会った多くの方は、そこに因果関係を見つけ出します。私もこの仕事に携わって、そういう現象にたくさん立ち会いました。昔は、雨乞いの祈祷などもありましたし、天候と信仰は実は切っても切り離せない、とても相性のよいものなのかもしれません。

みごと雨雲を退けた法力。その助法の一人として、満足のいく結果を頂きました。

写真: 柴燈護摩の様子。説戒師なので、遠くからしか撮影できませんでした。
退職したら、何をしよう?

若いのに何を言っているのかと思われるかもしれませんが、これはある本の話。そもそも、お坊さんに退職などはありません。この体が動く限り、声を出してお経が読める限りお坊さんの勤めは続くのですから。

732a53e9.jpg今、歩き遍路のお仲間の間で、『退職したら お遍路に行こう』という本が流行しています。
これは、地元伊賀出身で、伊賀四国霊場会の歩き遍路にも参加されている仲川忠道さんが、退職後に四国霊場を自分の足で歩いて巡拝された際の紀行本です。

こまめにメモを取られていた様子で、お参りした寺院はもちろん、宿泊した宿、歩いた道程や時間。同じ歩き遍路で知り合った同行の方々や、お遍路さんをご接待くださる四国の人々との一期一会の様子がありありと書かれています。ちょうど常福寺でも四国遍路を実施中でしたので、バスの中や宿舎などで読み続けていました。

仲川さんは、「一人でも多くの方に読んで頂ければ」と、歩き遍路の関係者にこの本を進呈してくださいました。あるグループが同時に同じ本を読みふけるという、ものすごく局地的なブームが、今地元で起こっています。

この本を読んでいたら、私もバスではなく歩いて四国を巡ってみたくなりました。でも、仕事があるので一念発起しないと無理でしょうね。まずは地元から、今度は一人で歩いてみようかな?と考えています。

 この本を読んでみたい方は…、コチラ
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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