三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
満開の桜が、春の陽光に温かく包まれた4月8日(火)
第40回 豊山流大師講奈良教区奉詠大会が、三重県伊賀市・青山ホールにて開催されました。
第40回 豊山流大師講奈良教区奉詠大会が、三重県伊賀市・青山ホールにて開催されました。
当日は、お釈迦さまの生誕を祝う花まつり。満開の桜並木の下、会場へ向かう皆さまの足取りも軽やかです。
「春は霞に鳥歌う 卯月八日ぞめでたけれ」
まさに釈尊降誕の瑞日に相応しい天候に恵まれました。
奈良・大阪・三重の3県から参集されたのは、12支部 160名の講員の皆さま。日頃の研鑽の成果を発表いただく大切な大会も、今年で40回の節目を迎えました。
まずは開会式。各支部長が出仕して、法楽形式のお勤めを行います。
「大師講第一番御詠歌 同行」の一斉奉詠の後に、大河内海光本部長よりご挨拶。
さらに来賓として岩脇彰信豊山流大師講総本部長より、開催40回の祝辞と、今年開催される5月の両祖慶讃大会(総本山長谷寺)と10月の全国奉詠大会(高知県立県民文化ホール)のご案内を頂きました。
今年は、全国規模の大会が関西・四国で続けて開かれる稀有な機会。万障繰り合わせて、ぜひ参加したいものです。
さて奉詠開始。
各支部、この日の為に練習したお唱えを存分に発揮されますように。
(赤目 極楽寺支部の皆さま)
お唱えされる曲目には、「地蔵菩薩和讃・御詠歌 慈心」や「海音」「浄音」などの難曲がずらりと並びます。
しかし、本来とても難しい筈の曲を、難なくさらりとお唱えされる白房の皆さま。大人数に関らず見事に唱和された和讃詠歌。修練を積み、研鑽を重ねたお唱えを聞いていると、誠に有り難く自然に頭が下がる思いがしました。
そして常のことですが、お唱えを無事に終えた皆さまは、皆一様に晴れやかな素晴らしい笑顔をされます。緊張からの緩和。無事お唱えを終えた安堵感、達成感もご詠歌の醍醐味の一つでしょう。
今回は指導に、高知より伊東聖空詠秀をお招きしました。
お唱えされた皆さまに、伊東詠秀と不肖私が交互に講評します。
伊東詠秀の柔らかな語り口と蓄積されたご詠歌の蘊蓄。その講評は解りやすく、講員の皆さまもご詠歌への理解をより深めることが出来ました。
奇しくも今年は、四国八十八ヶ所霊場 開創1200年を迎え、お大師さまを慕う人々が四国遍路へ大勢お参りされる機縁です。
第35番札所 清瀧寺の次男である伊東詠秀には、四国霊場の歴史や変遷、第一番霊山寺や打ち納め、お宿、七福神など、お四国に因んだご詠歌もご指導いただきました。
普段、総本山長谷寺を活動の中心に置いている私たちには馴染みの薄い曲でしたが、ご詠歌の本場である四国霊場のお唱え、信仰のかたちを垣間見る良い学びとなりました。
ご詠歌にどっぷりと浸る満ち足りた一日。
お大師さまを慕う同信の皆さまと過ごす充実した時間は、誠に法悦でありました。
長谷観音講を母体とする奈良教区奉詠大会も、今年で40回の節目に至りました。
神仏のご加護を頂き、先徳のたゆまぬ努力によって守ってこられた教区の歴史。積み重ねられた歳月を感じながら、観音さまのお膝元でご詠歌を唱えられる喜びを、これからも多くの方々に伝えていきたいと思います。
合掌
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和光さん
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男性
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副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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