三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
7日、名張ADSホールで開催された、高野山金剛流御詠歌の公演『曼荼羅の響』を拝聴しました。
(曼荼羅の響 facebookページより拝借しました)
御詠歌とは、和歌や韻文に日本古来の音楽の節を付けてお唱えする曲のことです。高野山に伝わる金剛流御詠歌は大正15年に創立された歴史ある流派で、私たちが学んでいる豊山流大師講の祖流に当たります。
その金剛流では、より多くの方にご詠歌を聞いて頂くために、有志の青年僧侶が合唱団を組織して研鑽を積み、10年前から全国各地で『曼荼羅の響』と題する公演を行っているそうです。今回は地元公演とあり、勉強の為に観賞した次第です。
感想としては、さすが皆さん研鑽を積まれたよいお声をされています。
合唱団ということで、発声方法から専門的な指導を受けているのでしょうね。男性のみですが、二部・四部合唱もあり、ご詠歌というよりキリスト教の賛歌を彷彿させる曲もありました。
刮目したのは、合唱団の皆さんが公演の間ずっと教本を開いて(見て)いないことでした。これは僧侶として、解釈が別れるところ。教本を出す・出さないは所作の問題になってくるので、流派によっては不作法の誹りを受ける場合があるかと思います。
しかし、全曲丸暗記するほど練習を重ねられたことは、紛れもない事実。その研鑽に、練習量に心から敬意を抱きました。
宗教舞踊とよばれるご詠歌に合わせて踊る舞い、ステージ上の両界曼荼羅と五段花のみの荘厳、進行役の僧侶の柔らかな語り口、聴衆に向けたいろは歌の指導と合唱、ただ真っすぐにご詠歌と鈴鉦だけで構成された曲内容など。どれも素晴らしく、大変肝銘を受けました。
興味を持った点それぞれに感想がありますが、それはまた関係者とお話する機会もあるでしょう。
私たち豊山流大師講の祖流に当たる金剛流御詠歌。そのお唱えに触れ、温故知新ではありませんが、まだまだ学ぶことが多くあるように感じました。
古き良きものはしっかり守り、時代に即して応ずるべきものは応じる。他流派のご詠歌とも交流を持ち、研鑽を深めながら、ご詠歌の素晴らしさを後世に伝えていきたいものです。
(曼荼羅の響 facebookページより拝借しました)
御詠歌とは、和歌や韻文に日本古来の音楽の節を付けてお唱えする曲のことです。高野山に伝わる金剛流御詠歌は大正15年に創立された歴史ある流派で、私たちが学んでいる豊山流大師講の祖流に当たります。
その金剛流では、より多くの方にご詠歌を聞いて頂くために、有志の青年僧侶が合唱団を組織して研鑽を積み、10年前から全国各地で『曼荼羅の響』と題する公演を行っているそうです。今回は地元公演とあり、勉強の為に観賞した次第です。
感想としては、さすが皆さん研鑽を積まれたよいお声をされています。
合唱団ということで、発声方法から専門的な指導を受けているのでしょうね。男性のみですが、二部・四部合唱もあり、ご詠歌というよりキリスト教の賛歌を彷彿させる曲もありました。
刮目したのは、合唱団の皆さんが公演の間ずっと教本を開いて(見て)いないことでした。これは僧侶として、解釈が別れるところ。教本を出す・出さないは所作の問題になってくるので、流派によっては不作法の誹りを受ける場合があるかと思います。
しかし、全曲丸暗記するほど練習を重ねられたことは、紛れもない事実。その研鑽に、練習量に心から敬意を抱きました。
宗教舞踊とよばれるご詠歌に合わせて踊る舞い、ステージ上の両界曼荼羅と五段花のみの荘厳、進行役の僧侶の柔らかな語り口、聴衆に向けたいろは歌の指導と合唱、ただ真っすぐにご詠歌と鈴鉦だけで構成された曲内容など。どれも素晴らしく、大変肝銘を受けました。
興味を持った点それぞれに感想がありますが、それはまた関係者とお話する機会もあるでしょう。
私たち豊山流大師講の祖流に当たる金剛流御詠歌。そのお唱えに触れ、温故知新ではありませんが、まだまだ学ぶことが多くあるように感じました。
古き良きものはしっかり守り、時代に即して応ずるべきものは応じる。他流派のご詠歌とも交流を持ち、研鑽を深めながら、ご詠歌の素晴らしさを後世に伝えていきたいものです。
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プロフィール
HN:
和光さん
HP:
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
真言宗豊山派のお坊さん
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