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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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開白法要からはや半月。今回は、そのこぼれ話を紹介します。
開白法要にて、常福寺境内に荘厳された大きな角塔婆(かくとうば)。幅七寸・長さ二間半の立派な姿は、お参りされた方の関心を強く集めました。

af1d388e.jpgそもそも塔婆とは、ほとけさまを供養する塔のことです。梵語stupa(ストゥーパ)の音訳が卒塔婆(そとば)であり、塔婆はその略語。私たちがよく目にするお墓の塔婆や、お寺にある三重塔や五重塔も、全て同じ性質のものです。
今回荘厳された角塔婆は、落慶などの大きな法要でよく目にする機会があります。


これだけの大きさですから、書くのも建てるのもそう簡単にはいきません。大きな組織になると必ずおられるのが、筆を執る専門の方。右筆(ゆうひつ)とも呼ばれるその存在。伊賀四国霊場会では、第82番 観音寺住職 飯田辨匡(べんきょう)師がそれに当り、普段は主に会計業務を担当されています。

38c703f5.jpg開白法要より一週間ほど前、飯田師が筆墨持参でお越しになり、大きな角塔婆にすらすらと字を入れていかれます。もちろん書く内容は先に決めてあり、四面全てに所定の文字が入ります。
写真は、飯田師の執筆姿と、書かれた字を乾かすうちの住職。お手伝いする私がほとんど入る余地がないほど、素晴らしい連繋でした。

3aa91a3e.jpg筆入れされた角塔婆は、さらしを巻いて大切に保管。そして開白前日に建立されました。
写真を見て頂いて分かる通り、大人が5,6人掛かっても運ぶだけで精一杯。


b8bcef2c.jpg深めに穴を掘っておいて、重機を使って建てていきます。
昔はどうやって立てたのでしょうね。人力ではかなりの人手がいりますし、建てた頃には傷だらけになりそう。牛馬やてこの力を借りたりしたのでしょうか。

最後に、足元の土を固めます。白木の時は立派すぎないかと心配しましたが、立ててみると本堂ともよく似合います。

こうして大勢の方のご協力によって、立派な角塔婆が、開白方法に荘厳されました。塔婆一つだけでもこうですから、今回の開白法要には、本当に数えきれないほどの「お蔭さま」があった訳です。それら全てに感謝しつつ、一例を紹介いたしました。
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和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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