三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺
「あれから10年も~♪」
確か、サザンオールスターズの曲にこんな歌詞がありました。映画「稲村ジェーン」の主題歌だったかな? 若い人には通じないかもしれませんが。
この春、私が常福寺に入山して、めでたく10年が経ちました。その節目は、開白法要の片付けに追われ慌しく過ぎていきましたが、少し時間が出来たので、今回は珍しく10年間を振り返ってみようと思います。
◆2001年◆
4月 常福寺に入山
仏縁を頂いて、副住職(後継者)として常福寺に入らせて頂きました。
櫻花咲くなか入山式。本尊さまと初対面した感動は、今も鮮明に残っています。
秋には結婚もして、大きく生活が変わる人生の節目の年となりました。
◆2002年◆
10月 総本山長谷寺で、伝法大会成満。
ある条件を満たした僧侶の為に本山で開かれる、特別な法会に出仕。
真言の秘奥を問答する神秘的な一時に、法悦を感じました。
◆2003年◆
7月 長男誕生。
これを機に住まいを移し、本格的なお寺の生活が始まりました。
◆2004年◆
4月 常福寺ホームページを作成。新規開設。
独学で、一からお寺のホームページを作成した他、
詠歌研修所に入所、初護摩を見直すなど、多方面に力を入れ始めました。
◆2005年◆
7月 総本山長谷寺を退職。
5年勤めた本山を退職。いよいよ寺坊一本の生活が始まりました!
◆2006年◆
4月 三重支所書記、大師講奈良教区理事など拝命。
若輩ながら、地元支所・ご詠歌教区の諸役を拝命しました。
また豊山仏青でも、WEB委員、50周年記念事業委員に選出される等、
そろそろ、役務を任される年齢に入ったのでしょうか。
10月 豊山流大師講詠秀 拝命。
2年半かけて東京まで勉強に通い、晴れてご詠歌指導者の仲間入り。
ほぼ同時期に、ご詠歌支部の指導を新しく始めました。
10月 大師道150周年事業法要
常福寺境内にある大師道の、開創150年を迎えるイベントを実施。
好天に恵まれて、ご参詣いただいた方々は400名以上!!
神仏のご加護を頂き、無魔成満いたしました。
◆2008年◆
2月 僧階昇進。 権小僧正(六級)を任命される。
宗派における実績・貢献が認められ、「僧正」の僧階となる。
濃紫の法衣に見合う僧侶にならねばと、思いを新たにしました。
5月 伊賀四国霊場 開創150周年記念事業実行委員に選出。
地元霊場の150年を盛り上げる事業を実施する委員に選出される。
真言宗各派のお坊さん方とご縁が出来て、一緒に活動するようになりました。
◆2009年◆
5月 2ヶ寺の住職に就任。
師僧が兼務されていた寺を引継ぎ、2ヶ寺の住職に就任しました。
住職としての勤めを一から勉強。その責任の大きさも感じたものです。
◆2010年◆
1月 声明ライブ『山詩水明』始動
一般の方々にも本物の声明を聞いて欲しいと、後輩たちと企画。
地元で公演を重ね、年間のべ400人の方に私たちの声明を聞いて頂きました。
4月 三重仏青会長、豊山仏青WEB委員長、拝命。
2つの異なる部会の頭に。長というのは、何かと大変なものです。
◆2011年◆
4月 伊賀四国霊場 開創150周年開白法要を常福寺で開催。
正に、150年に一度の大法要!
個人的にも、10年の節目となる大きな法要を成功させることができました。
ふぅ、10年一昔。要所を書き上げるだけでも、結構な量ですね。
実感できることは、自分にとってこの10年は、生活環境が大きく変化した年月でした。
一番大きかったことは、もちろん常福寺に入山できたこと。これによって、僧侶としての活動の根幹が出来て、他の活動は、そこから枝葉を伸ばしていったような感覚があります。
ここは初心を忘れず、お導きくださった常福寺の本尊五大明王さまと、私たちを家族のように迎え、ご指導してくださっている住職夫妻、暖かく迎えてくださった檀信徒の皆さま、そして大切な家族に感謝!! 感謝の気持ちを忘れずに、次の10年も僧侶としてしっかり励みたいと思います。
確か、サザンオールスターズの曲にこんな歌詞がありました。映画「稲村ジェーン」の主題歌だったかな? 若い人には通じないかもしれませんが。
この春、私が常福寺に入山して、めでたく10年が経ちました。その節目は、開白法要の片付けに追われ慌しく過ぎていきましたが、少し時間が出来たので、今回は珍しく10年間を振り返ってみようと思います。
◆2001年◆
4月 常福寺に入山
仏縁を頂いて、副住職(後継者)として常福寺に入らせて頂きました。
櫻花咲くなか入山式。本尊さまと初対面した感動は、今も鮮明に残っています。
秋には結婚もして、大きく生活が変わる人生の節目の年となりました。
◆2002年◆
10月 総本山長谷寺で、伝法大会成満。
ある条件を満たした僧侶の為に本山で開かれる、特別な法会に出仕。
真言の秘奥を問答する神秘的な一時に、法悦を感じました。
◆2003年◆
7月 長男誕生。
これを機に住まいを移し、本格的なお寺の生活が始まりました。
◆2004年◆
4月 常福寺ホームページを作成。新規開設。
独学で、一からお寺のホームページを作成した他、
詠歌研修所に入所、初護摩を見直すなど、多方面に力を入れ始めました。
◆2005年◆
7月 総本山長谷寺を退職。
5年勤めた本山を退職。いよいよ寺坊一本の生活が始まりました!
◆2006年◆
4月 三重支所書記、大師講奈良教区理事など拝命。
若輩ながら、地元支所・ご詠歌教区の諸役を拝命しました。
また豊山仏青でも、WEB委員、50周年記念事業委員に選出される等、
そろそろ、役務を任される年齢に入ったのでしょうか。
10月 豊山流大師講詠秀 拝命。
2年半かけて東京まで勉強に通い、晴れてご詠歌指導者の仲間入り。
ほぼ同時期に、ご詠歌支部の指導を新しく始めました。
10月 大師道150周年事業法要
常福寺境内にある大師道の、開創150年を迎えるイベントを実施。
好天に恵まれて、ご参詣いただいた方々は400名以上!!
神仏のご加護を頂き、無魔成満いたしました。
◆2008年◆
2月 僧階昇進。 権小僧正(六級)を任命される。
宗派における実績・貢献が認められ、「僧正」の僧階となる。
濃紫の法衣に見合う僧侶にならねばと、思いを新たにしました。
5月 伊賀四国霊場 開創150周年記念事業実行委員に選出。
地元霊場の150年を盛り上げる事業を実施する委員に選出される。
真言宗各派のお坊さん方とご縁が出来て、一緒に活動するようになりました。
◆2009年◆
5月 2ヶ寺の住職に就任。
師僧が兼務されていた寺を引継ぎ、2ヶ寺の住職に就任しました。
住職としての勤めを一から勉強。その責任の大きさも感じたものです。
◆2010年◆
1月 声明ライブ『山詩水明』始動
一般の方々にも本物の声明を聞いて欲しいと、後輩たちと企画。
地元で公演を重ね、年間のべ400人の方に私たちの声明を聞いて頂きました。
4月 三重仏青会長、豊山仏青WEB委員長、拝命。
2つの異なる部会の頭に。長というのは、何かと大変なものです。
◆2011年◆
4月 伊賀四国霊場 開創150周年開白法要を常福寺で開催。
正に、150年に一度の大法要!
個人的にも、10年の節目となる大きな法要を成功させることができました。
ふぅ、10年一昔。要所を書き上げるだけでも、結構な量ですね。
実感できることは、自分にとってこの10年は、生活環境が大きく変化した年月でした。
一番大きかったことは、もちろん常福寺に入山できたこと。これによって、僧侶としての活動の根幹が出来て、他の活動は、そこから枝葉を伸ばしていったような感覚があります。
ここは初心を忘れず、お導きくださった常福寺の本尊五大明王さまと、私たちを家族のように迎え、ご指導してくださっている住職夫妻、暖かく迎えてくださった檀信徒の皆さま、そして大切な家族に感謝!! 感謝の気持ちを忘れずに、次の10年も僧侶としてしっかり励みたいと思います。
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マンガ界の巨匠 手塚治虫が10年掛けて描きあげた傑作と名高いこの作品。今回は、全日本仏教会の推薦ということで、関係筋からチケットを購入しました。
アニメだし、息子を誘って見に行こうかな。そう気楽に考えていたのですが、どうも息子が乗ってこない…。そりゃあ、ポケモンでもワンピースでもないけど、アニメだぜ! 観に行こうよ。と強く誘ったら、「うーん、実は僕、おしゃかさまとかブッダとかあんまり興味ないんだよね」と冷静なお言葉…。
そりゃそうだよね、小学2年生だもの(^-^;A では、またの機会にと、母親を誘って妻と3人で出掛けることにしました。
感想としては、今回は壮大な物語の序章といったところ。お釈迦さまの誕生から出家まで、要所を押さえて描いていますが、出番が少なくまるで脇役の様相。むしろ、シュードラ(奴隷階級)の少年を物語の主軸に据えることで、時代背景や差別問題について説いているように感じました。
噂に聞いていた残酷な描写も少なくなく、おそらく出血や津波のシーンなど、随分配慮して作られたのだろうなと察することしきり。これは、小2の息子を連れてこなくて正解だったかもしれません。もう少し大きくなってから、機会があれば観るとよいでしょう。
個人的には、お釈迦さまの生涯について再確認できたこともあったし、本題とも言える続きが気になるところ。続編も観賞したいし、機会があれば原作も読んでみたいと考えています。
巨匠 手塚治虫の「ブッダ」 興味のある方は、劇場でご覧いただくことができます。
オフィシャルサイトは…、コチラ
※ 公開劇場をご確認の上、お出掛けください
お参りしながらも、夜の天候を心配することしきり。
今晩は、7年目を数えるほたる観賞と音楽の集い「ほたると今宵ひとときを!」が、常福寺を会場に開かれます。
梅雨時の開催とあり、毎年天候には心配させられますが、夕刻にはからりと晴れ上がりました。正に、五大明王の威徳ここにあり! 実はこれまでも、毎年見事に天候が回復しているのです。
午後7時、ほたる観賞に先駆けて、まずはミニコンサート。今年は、尺八奏者の新田みかんさんと、ピアニストの大谷清文さんが演奏してくださいました。
愛媛出身の新田さんは、尺八を独学されたそうです。楽器から純和風を想像していたのですが、これが見事に予想を超えてくれました!
一曲目は、尺八×シンセサイザーに、お寺の梵鐘を合わせた曲。何でも、常福寺の梵鐘を見てから即興の曲を作られたそうです。
他にも、子供たちに竹で作った“鶯笛”を吹かせて一緒にセッションしたり、「朧月夜」「茶摘唄」「故郷」「ほたるの光」といった定番の曲さえも、尺八とシンセの響きが科学反応を起こして、誠に素晴らしい音色を響かせてくれていました。
いや~、すいません。正直少し尺八を嘗めていました(汗)。あんなに様々な音が出るなんて…。お二人の演奏は、ユーモアや遊びがあって、即興のようでも、しっかりと聞かせてくれる。
まさに音を楽しむエンターテイメント!! 確かな実力があって出来ることでしょうね。お二人が音を楽しんでおられる素晴らしい演奏が、400人ほどの聴衆の耳を楽しませてくれました。
個人的に、この行事の素晴らしいところは、私たちお寺の人間が、ゆっくり座って演奏を聴くことができるところです。他の寺行事では、こうはいきませんから。主催されている住民自治会の皆さまに感謝です。
今年は冷夏のため、ほたるは時期的にまだ早いか…と心配していましたが、結構たくさん飛んでいたようです。関係者の努力によって、ほたるの数は数年前より目に見えて回復していると伺います。
暗闇の中を飛ぶほたるの幽玄な光…。川沿いの歩道のあちこちから、喜びと驚きの声が聞こえていました。
写真1:歩き遍路
降り続いた雨も、最後のお寺に着くころ見事に晴れ上がりました!
写真2:境内の様子
本堂前に聴衆が座ります。ゆっくり濃くなる夕闇。風情があります。
写真3:鶯笛(うぐいすふえ)で演奏
地元の子供たちが演奏に参加! うちの息子も写っています。
今晩は、7年目を数えるほたる観賞と音楽の集い「ほたると今宵ひとときを!」が、常福寺を会場に開かれます。
梅雨時の開催とあり、毎年天候には心配させられますが、夕刻にはからりと晴れ上がりました。正に、五大明王の威徳ここにあり! 実はこれまでも、毎年見事に天候が回復しているのです。
愛媛出身の新田さんは、尺八を独学されたそうです。楽器から純和風を想像していたのですが、これが見事に予想を超えてくれました!
一曲目は、尺八×シンセサイザーに、お寺の梵鐘を合わせた曲。何でも、常福寺の梵鐘を見てから即興の曲を作られたそうです。
いや~、すいません。正直少し尺八を嘗めていました(汗)。あんなに様々な音が出るなんて…。お二人の演奏は、ユーモアや遊びがあって、即興のようでも、しっかりと聞かせてくれる。
まさに音を楽しむエンターテイメント!! 確かな実力があって出来ることでしょうね。お二人が音を楽しんでおられる素晴らしい演奏が、400人ほどの聴衆の耳を楽しませてくれました。
個人的に、この行事の素晴らしいところは、私たちお寺の人間が、ゆっくり座って演奏を聴くことができるところです。他の寺行事では、こうはいきませんから。主催されている住民自治会の皆さまに感謝です。
今年は冷夏のため、ほたるは時期的にまだ早いか…と心配していましたが、結構たくさん飛んでいたようです。関係者の努力によって、ほたるの数は数年前より目に見えて回復していると伺います。
暗闇の中を飛ぶほたるの幽玄な光…。川沿いの歩道のあちこちから、喜びと驚きの声が聞こえていました。
写真1:歩き遍路
降り続いた雨も、最後のお寺に着くころ見事に晴れ上がりました!
写真2:境内の様子
本堂前に聴衆が座ります。ゆっくり濃くなる夕闇。風情があります。
写真3:鶯笛(うぐいすふえ)で演奏
地元の子供たちが演奏に参加! うちの息子も写っています。
昨年より実施している四国遍路も、早や3回目。今回は、1日~3日にかけて高知・愛媛の9ヶ寺をお檀家さん方と一緒にお参りしてきました。
今回目指すのは、足摺岬。関西から向かうと最も遠く、かなりの長距離移動になります。半月早まった梅雨入りの為、天候を心配しましたが、台風一過、幸い雨はほとんど降りませんでした。感謝感謝でございます。
初日は9時間バス移動して、2ヶ寺を参拝したのみ。南国情緒漂う第38番 金剛福寺を参拝した後、続けて足摺岬も散策しました。足摺は、あちらもこちらも亀・かめ・カメばかり。七不思議も初めて巡ることができました。
今回特筆すべきは、番外札所である十夜ヶ橋をお参りできたことです。参加者全員で、往路バスの中で練習してきた十夜ヶ橋のご詠歌を、法楽と共にお唱えしました。
ご詠歌を学ばれている古参の講員さん方の感動はひとしおだったご様子。
「お遍路さんは、橋の上で杖を衝いてはならない」という有名な伝説の地には、今日なお確かな信仰が残っていました。
今回は、第45番 岩屋寺で打ち納め。気が付けば、お遍路も折り返しです。
これまで、道中さまざまなことがありましたが、それらもまた素晴らしい体験。縁あって集った19名のお仲間と共に、とても貴重な経験をさせて頂いています。
尚、第44番 大宝寺さまで、ありがたいご接待を頂戴しました。この場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。
第4回の巡拝は、今年9月下旬を予定しています。
写真1: 足摺岬
四国最南端の足摺岬。曇天でしたが、見事な海のパノラマでした。
写真2: 第45番 岩屋寺
遍路屈指の難所。岸壁に在る寺まで登ると、玉のような汗が吹き出ました。
今回目指すのは、足摺岬。関西から向かうと最も遠く、かなりの長距離移動になります。半月早まった梅雨入りの為、天候を心配しましたが、台風一過、幸い雨はほとんど降りませんでした。感謝感謝でございます。
今回特筆すべきは、番外札所である十夜ヶ橋をお参りできたことです。参加者全員で、往路バスの中で練習してきた十夜ヶ橋のご詠歌を、法楽と共にお唱えしました。
ご詠歌を学ばれている古参の講員さん方の感動はひとしおだったご様子。
「お遍路さんは、橋の上で杖を衝いてはならない」という有名な伝説の地には、今日なお確かな信仰が残っていました。
これまで、道中さまざまなことがありましたが、それらもまた素晴らしい体験。縁あって集った19名のお仲間と共に、とても貴重な経験をさせて頂いています。
尚、第44番 大宝寺さまで、ありがたいご接待を頂戴しました。この場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。
第4回の巡拝は、今年9月下旬を予定しています。
写真1: 足摺岬
四国最南端の足摺岬。曇天でしたが、見事な海のパノラマでした。
写真2: 第45番 岩屋寺
遍路屈指の難所。岸壁に在る寺まで登ると、玉のような汗が吹き出ました。
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性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
真言宗豊山派のお坊さん
大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。
現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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