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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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今春に続けて、住職婦人からこのブログに寄稿いただきました。
これを機会に、新しくカテゴリ“寺族だより”を設けて一つにまとめてみました。
今後の更新を楽しみにされてくださいヽ(^-^ )♪


『境内の蘇鉄』

7a96c51f.jpg境内の蘇鉄(そてつ)は今年も元気です。

6月末に古い葉を全部刈り取ると、内に丸まった産毛の若い葉が出始めぐんぐん大きく広がって、堅くて濃い緑に生長していきます。

e2342bba.jpgところが未だ葉が出ていないところに、今年は雄花と雌花が現れました。
雄花はまるで仏塔のように真っ直ぐ伸びてゆき、雌花はシャンデリアのようにふゎっと丸い安定した形をしています。

この雌花が成長すると、田端義男さんの歌の ♪赤い蘇鉄~の 実の熟れるころ~♪ にありますように、5cm程の楕円形のそれはそれは沢山の赤い実が顔を出します。

この蘇鉄は、修行大師像の横に15年程前、元総代さんが四国巡拝の折、多くのお寺で植えられているのを見て、常福寺にもと植えてくださったものです。

雄花・雌花が同時に咲くのは毎年ではありませんが、伊賀の厳寒酷暑にもペースを崩さず、施肥と乾燥期のシャワーの散水をもらい、年々生長しています。

大師の傍で、境内のシンボル的な存在となっていくのを頼もしく見守っています。


常福寺寺族  育子
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f599983d.jpg映画『いのちの食べ方(2005年 独)』を観賞しました。個人的に、以前から興味があった作品。日本でも数年前に話題になったので、ご覧になった方もおられることでしょう。

普段、何気なく私たちの食卓に上っているご飯やお料理。それらを生産する第一次産業の現場を、淡々と切り取った無声ドキュメンタリー映画です。

そこには、高度なテクノロジーに支えられた超大量生産、機械による無機質なオートメーションの行程、そして大量に収穫・屠殺されていく多くの命があります。

これが、人類の進化の形。大量の人口を支える為に作られた、英知の成果なのですが、その光景は時に美しく、時にそら怖ろしさを感じさせます。

f05b575d.jpg私たち人間も動物。他の生き物の「いのちをいただいて」我が身の糧にしていることは承知していましたが、赤裸々に公開された映像は、かなり衝撃的なものでした。

第一次産業に携わる方々にとっては日常の光景かもしれませんが、一僧侶として、改めていのちとは何か。いのちの尊厳について考えるよい機会になりました。

「いただきます」の意味をかみ締めることの出来る作品です。 


注意)屠殺処理などありのままに撮影されていますので、グロテスクな映像も含まれます。その点、ご理解して視聴されてください。
近頃、我が家のお気に入りスポットは、
名古屋市科学館!! 今春リニューアルオープンした最新設備の科学館です。

当初、嫁さんから「息子を連れて行ってあげたい」と提案されたのですが、正直、あまり乗り気ではありませんでした。興味なくリーフレットを手にとってみたら、そこには「極寒ラボ」「竜巻ラボ」「放電ラボ」の文字…。しかも、新設されたプラネタリウムは、内径35mで世界一の大きさとクオリティだとか。

…これは面白そうじゃないか!? 家族全員わくわくしながら、一路名古屋まで繰り出しました。

306333b8.jpgリニューアル直後とあって、やはり来場者は多め。人気の各ラボには整理券が必要で、かなりの時間並ぶ必要があります。2度目に訪れた際は、プラネタリウムの順番待ちをしたのですが、これが2時間超も掛かる大行列…。

いや~、あんなに並んだのは久しぶりです。市営ですが、来場者がとても多いのですから、ネット予約などもう少しお客さんの負担を減らすサービスを考えて欲しいものですね。

0d3e57ff.jpgともあれ、館内施設は充実していて、丸一日かけても遊びきることは出来ません。きっとまた遊びに来たくなることでしょう。

家族一緒に、遊びながら科学を学べる場所。小さいお子さんのいる家族連れには、ぜひお薦めです!!

名古屋市科学館のホームページは…、コチラ

写真1:竜巻ラボ
 竜巻を人工的に作るラボ。子供が入ったり、風船を飛ばしたり…。

写真2:放電ラボ
 稲光を人工的に作るラボ。この後、嫁さんの髪がすごいことに!?
各地・メディアでまれに目にする「震災復興」という文字。その志を否定するつもりはありませんが、はたして日本語として正しいのでしょうか?

復興すべきは、被災地であって震災ではない。震災というのは、地震による災いだから、文字通り訳すと、

「震災復興=地震による災いが再び(復)興る」

になってしまいそう。
これは、かなり不吉な言葉ではないか?…と常々思っていますが、各地各所で目にするのが現実です。

耳には馴染みませんが、個人的には、むしろ「震災鎮静」や「平安・安静」など宥め鎮める意味合いの言葉が相応しいように思います。「震災鎮静 被災(地・者)復興」で如何でしょうか?


今般、豊山仏青ホームページを編集するWEB委員会でも同じ言葉が使われ、一つ問題提起をしてみました。
国語教師の資格を持つ委員さんに意見を求めたところ、私の解釈にも理解を示しながら

「言葉は、意味は二の次で、定着したもの勝ちという性質がある。
 何が間違いとなかなか言いにくい」

という回答でした。
誠に的を得たお言葉。正にその通りだと大変納得しました。


一昔前、女子高生の間から生まれた「KY」という言葉が流行りました。

「KY=空気が読めない」

あの時も思ったのです。まてよ、空気が読めるも同じ「KY」になるじゃないかと。

KY=空気が読めない
KY=空気が読める

ならば、これは略語として成立しない。しかし、メディアで増幅され、語感がいいから、面白いからみんなが使い出す。果ては、流行語にまでなってしまいました。
(えぇ、私も気が付けば使っていました…(^-^;A )

調べてみたところ、自治体レベルでは「震災復興」という言葉が時折使われているようです。しかし雑誌や新聞など、言葉を慎重に扱うメディアでは、あまり使用していないように感じます。
う~ん、日本語って難しい。やはりこれは、ハッキリと答えが出ませんね…。

私が本山で修行している時、ある先生が仰いました。 

「真言宗とは、真の言葉の教えである。
 だから、真言教師である私たちは、
 極力気をつけて、正しい言葉を発信していく必要がある」

この言葉は、今も金言として私の胸に刻まれています。せめて自分は、真言教師として、正しい言葉を可能な限り伝えていきたいと考えています。
9日は、恒例の『山詩水明』声明コンサート。今回は、上野ガスさんからオファーを受けて、ショールームFLAMME(フラム)5周年イベントとして開催しました。

タイトル「天の響き…」は、興行社さんのネーミングです。個人的には、初見仰々しい気がしましたが、仲間うちには概ね好評。幾度か口にしているうちに、私もだんだん気に入ってきました。やはり、他者の感性を織り交ぜていくのは大切なことですね。

声明コンサート 山詩水明 '11.07.09_2今回は、いつものメンバーから9名が出仕してくれました。内容は、「散華 對揚」「金剛界唱禮」など、よくお唱えするお経が中心。
今回はリハーサル不足でしょうか、流れの中でいくつかハプニングが発生しましたが、皆さん動揺せず、涼しい顔で対応してくれていました。改めて、皆さんの日頃の修練に敬意を感じたものです。

お蔭さまで、今回は150名ほどの聴衆が来場されました。館内は満席。立ち見が出そうな客足に、興行社さんはえびす顔。コンサート後にお見送りした聴衆の皆さんからも、温かいお言葉をたくさん頂戴しました。

ちなみに、今回のコンサートは東日本大震災に対するチャリティ形式を取りました。ささやかですが私たちの出演料は、全て被災者支援の義援金に。来場者にもその旨呼び掛けたところ、総額80,000円をお預かりすることができました。こちらは、今後豊山仏青を通して、被災者支援の一助となるよう手配する予定です。

声明コンサート 山詩水明 '11.07.09_1私たちの活動も、地元では徐々に浸透してきました。ご縁を頂いて、この冬にまた大きなコンサートを開くことが出来そうな予感。どうやら今度は、他ジャンルの方とコラボすることになりそうです。どんな催しが出来るか、今から楽しみです♪

写真1:コンサートの様子
 会場の関係で、聴衆の皆さまとはヒザが当りそうな距離。
 活動当初は緊張したものですが、今では随分慣れてきました。

写真2:コンサート後、上野ガスの皆さんと
 声明コンサートは無事成功! みんないい笑顔です(^▽^#


コンサートの様子をもっと詳しく知りたい方は…、コチラ
 山詩水明の活動を応援してくださる方が、ブログで紹介してくださいました。
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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