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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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新年あけましておめでとうございます。

今年は、風もなく穏やかな年越しを迎えました。大雪・強風に始まった昨年は、東日本大震災という未曾有の大災害が日本を襲いました。2万人近い方の貴い生命が一瞬にして失われ、未だ多くの罹災者が故郷を住まいを追われ、将来の保障もなく不自由な暮らしを強いられています。

今年は、昨年のような大過なく、多くの方々が穏やかに明るく笑顔で過ごせる年であって欲しいと切に願うところです。


さて常福寺では、今年も元旦から多くの皆さまにご参拝いただきました。
総代さんや地区の役員さん方を始め、毎年お参りくださる篤信のご家族、近郊にお住まいの皆さま。遠路、本尊五大明王のご開帳に合わせてお参りくださった方々など、大勢の方とお話させていただきました。

毎年この時期は、体が一つでは足りないほど忙しく「分身の術を身につけたい!」と冗談を口にしていました。ですが、長く勤めていると徐々にペースが掴めてきたような気がします。まずは、目の前にいる方に可能な限り丁寧に、誠実に接することを心掛けています。

c7a03270.jpg恒例である3日の初祈祷は、若い5名のお坊さんに助法をお願いしました。
総本山長谷寺で厳しい修行を積んだ面々を中心に、今年も新年らしく華があり、皆さまに活力をお分けするような法要を修めることができました。

d4af514c.jpg伊賀では珍しい、本格的な護摩祈願の法要。お蔭さまで、年々お参りやお申し込みの数も増え、正月の恒例行事として浸透しつつあることを実感しています。

小さく一つの形に纏まるのではなく、ご参詣お申込みの皆さまにとってより良い姿を求めて、進化・改良させていきたいと考えています。


b78eb8f6.jpg法要後の接待は、昨年から地元業者 ㈱キタモリ さまのご協力により、お酒の振る舞いやお菓子の掴み取り、お土産の販売など、賑やかにしていただきました。用意してくださったパンダの気ぐるみが、子供たちに大人気!! 記念撮影が始まっていました。

また、近所に新しくメモリアルホールを建設中の 紫蘭(しらん) さまがご接待くださった、うどん・けんちん汁の振る舞いは、店の前に人だかりが出来るほど大好評でした。私も最後に頂きましたが、寒い季節には温かいものが嬉しいですね。

当日は天候に恵まれ、皆さん篝火のそばで、振る舞いの食事やお酒を頂きながらご歓談くださっていました。お蔭さまで、皆さん笑顔で和気あいあいと、境内が昨年にも増してよい雰囲気に包まれておりました。

ご協力いただきました全ての方々に心から御礼申し上げると共に、このブログをお読みくださった皆さまのご健康とご多幸をご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

写真1: ご助法いただいた職衆の皆さま

写真2: 今年のポスターと新調したプログラム

写真3: 法要後の境内の様子


以下のホームページで、初祈祷の様子がご覧いただます。
動画もありますので、ぜひご覧になってみてください。

情報誌YOU ホームページ (動画あり)

㈱ キタモリ ホームページ 
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NHK大河ドラマ『江』のタイアップイベントとして、滋賀県長浜市の観光協会さまと、浅井家三代の祈願寺である小谷寺(おだにじ)さまより、かねてご依頼を受けていた柴燈護摩。
12月3日に、霊場会の仲間と駆けつけ厳修して参りました。

私は、お遍路満願の高揚(疲労かも…)と喉の不調を抱えたまま、仲間と前日から現地入り。諸準備を始めましたが、どうにも雲行きがどんよりとあやしい。
明日の降水確率はかなり高いそうです。野外のお勤めだけに、強く降らねばよいのですが…。


当日朝は、他の仲間たちが会場の準備に向かうなか、別動隊として小谷寺の護摩法要に出仕しました。今回のイベントは長浜・小谷・黒壁の3会場で行われており、小谷では、午後から戦国大名や鎧武者に扮した武者行列が行われるそうです。

0013b97b.jpgその関係で、護摩法要には、徳川家康や石田三成など、地元に縁の深い戦国武将に扮した皆さんが列席していました。
法要後には、その武将方とつかの間の交流。皆さん、完全に役に成りきっていますね。歴史好きの私には、テンションが上がる一時でした。


555b3d2c.jpg午後からは、いよいよ柴燈護摩。幸い天候も、なんとか降らずに持っています。

今回は、私たち伊賀の山伏を中心に、三河・大阪からも駆けつけ、都合11名で厳修しました。床堅・宝斧・宝剣・宝弓など、それぞれの作法を担当する山伏が、お導師さまのお手代わりとして熱の入った所作を行います。

今回、博覧会にご来場された皆さまから募った護摩木は、合わせて7000本!! 大河ドラマに出演された役者陣を筆頭に、大勢の皆さまからの願いをお預かりしました。

法要は進み、お導師さまが恭しく願文を読上げた後に、にわか大粒の通り雨が…。このまま降り続くのかと心配しましたが、すぐに治まり護摩は無魔執行。お預かりした護摩木も、無事に全て焼き施すことができました。

d9456b92.jpg法要の最後は、一般の方に大きな炎を上げていた炉壇を歩いていただく「火渡り」。
こちらも、市長さん・観光協会長さんを始め、当日ご来場いただいた大勢の皆さまにお渡りして貰うことができました。

4729466f.jpg天候にはヤキモキしましたが、皆さまのお蔭を持ちまして無魔成満。小谷寺のご住職や、観光協会の皆さまにも大変喜んでいただく事が出来ました。

今回、伊賀四国霊場会の仲間と共に、珍しいご縁を頂いた柴燈護摩。貴重な体験をさせて頂けた喜びと、大きな法要を成し遂げた達成感を同時に味わうことが出来ました。


写真1:小谷寺 本堂
 護摩の後に、名立たる戦国武将の皆さんと記念撮影。
 どなたがどなたか、分かりますか…?

写真2:柴燈護摩
 今回は、護摩木7000本と大変多かったので、大きな炎が上りました。

写真3:柴燈護摩
 火渡りの準備。修行を積んだ山伏は、こんな炎の中も平気で歩むのです。

写真4:インタビュー
 説戒師である私の仕事姿。火渡りを終えた外国女性に、笑顔でインタビュー。
 これもお仕事。ナンパじゃありませんよ~!?
【前回より続く】

28c7aeb1.jpg日本最大の灌漑用溜池 満濃池(まんのういけ)は、平安時代、お大師さまが別当として築池工事に当られたという伝説の地です。皆さんと一緒に、今回も往路バスの中で練習してきたご詠歌を、池に向かってお唱えしました。

この度の四国遍路は、第2回(②)=御厨人洞、③=十夜ヶ橋、④=玉の石、⑤=満濃池と行程的に巧く分かれたので、その都度、お大師さまの霊蹟を紹介して、ご詠歌を練習してきました。
普段、お唱えする機会は少ないですが、何れも名曲揃い。しかもご当地でお唱えできた体験に、ご詠歌を学ばれている講員さん方の喜びは一入でした。

600464a6.jpg第88番 大窪寺が近づくにつれ、一つ一つ札所の数が増えていくのは、満願を迎える嬉しさよりも、不思議と「もうお遍路が終ってしまう」という寂しさの方が勝りました。出来ることならば、このまま遍路を続けたいような…。古来、多くの人々が歩み続ける遍路の魅力に、すっかり満たされた気分でありました。

2年に渡る四国遍路は、添乗の三重トラベル 橋本さんを始め、キタモリ交通のドライバーさん方、ご縁を頂いた3名の先達さん方。そして、拙い引率の私と、共に歩んでくださった18名の檀信徒の皆さま。多くの方々のご協力を持って、無事に満願を迎えることができました。

特に、第3回からご縁を頂いた先達の井内さんは、その柔和なお人柄、細やかな気遣い、巧みなご案内や説話、また私や添乗員・ドライバーさんの様々なことに気付いてその都度助けてくださいました。巡拝を滞りなく進める潤滑油のような役割を果たす、素晴らしい先達さんに恵まれました。

3f0e16e1.jpg今回集まった常福寺巡拝団は、とても素晴らしいチームだったと思います。橋本さん・井内さんを筆頭に、ご縁を頂いた全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました!!


四国遍路も満願を迎え、あとは高野山の御礼参りを残すのみとなりました。こちらは、来年春過ぎに計画したいと思っています。高野山もゆっくりお参りしたいし、どこかで一泊して精進落しも兼ねたいですね。

写真1: 満濃池
 畔より池を見つめる大師像。同じ方向を向いて、ご詠歌をお唱えしました。

写真2: 第88番 大窪寺
 お遍路の目指すゴールであり、次の遍路へ向かうスタートでもあります。
 人生即遍路。これからも遍路は続きます。

写真3: 満願記念写真
 今回集まった常福寺巡拝団で記念撮影。
 皆さま、満願おめでとうございました!!
これまで四国遍路を5回に分けて、2年掛けで巡拝してきた常福寺主催の霊場巡拝。最後の行程は、11月28日~30日に香川の25ヶ寺をお檀家さん方と一緒にお参りしてきました。

いよいよ満願を迎える今回。当初は、来年春過ぎを考えていたのですが、皆さんの「早く満願を迎えたい」という要望に応じて、急ぎ予定を立てました。

014a3ae3.jpg雨模様ぎみの天気予報でしたが、有り難いことに3日間は全くの傘いらず。前記しましたが、誠この巡拝団は奇跡的に天候に恵まれています。
皆さまの善行の賜物と、神仏のご加護に感謝申し上げるところです。


57c3d0c7.jpg今回は、涅槃の道場 讃岐国。お大師さまの誕生地や満濃池が含まれる上、お参りする寺院の数が多く、厳しい行程が予想されました。
季節は、ちょうど紅葉の見頃。彩に錦に染まった山々が巡拝者の眼福となりましたが、よい季節だけに巡拝の団体さんは多かったようです。

バス2,3台の他団体とも前後行き交いましたが、幸い長く待たされるようなことは一度もありませんでした。道中アクシデントが続いたり、幸運に恵まれたりしましたが、結果としてはトントン。
いえ、全行程天候に恵まれ、当初の予定通り皆さん全員で満願を迎え、無事に伊賀まで帰ってこれたのですから大成功であります!!

39cb4768.jpg今回特筆すべきは、第75番 善通寺。真言宗善通寺派のご本山は、お大師さまの誕生地としても有名です。こちらの本堂では、地下の暗い道を進む「戒壇巡り」に参加してみました。


暗闇の中、「南無大師遍照金剛」のご宝号をお唱えしながら進むと、明るい空間が。そこでは、コンピューターで再現されたお大師さまのお声を聞くことができます。

「受け難き人身を受け…」と始まるお大師さまのお言葉。機械だと分かっていても、やはり有り難いものです。一度聞いても、席を立たずにもう一度、いやあと一回だけ…。静かに座して、お大師さまのお声に耳を傾け続ける皆さんの姿に、確かな信仰を感じました。

私たちの様子を見ていた善通寺の職員さんにも「とてもお行儀のよいお遍路さん」とお褒めの言葉も頂きましたよ。菩提寺の副住職、そして引率者として冥利につきる出来事です。

【続く】

写真1: 第66番 雲辺寺
 ロープウェイから望む雲海。その寺名通りの美しい光景でした。

写真2: 第82番 根香寺
 彩に錦に染まる紅葉。こちらが、今回は一番鮮やかでしたか。

写真3: 第75番 善通寺 御影堂
 広い境内に、多くの立派な伽藍を有する由緒あるお寺です。
師走に入り、本格的に年始の支度が始まっています。私たち僧侶はもちろんのこと、皆さまも公私にお忙しくされていることでしょう。

個人的には、11月末からお寺の霊場巡拝や公務出張が続き、いつも以上に留守にしてしまいました。お蔭で、お寺の事務仕事や年始の準備が滞りがち…。家族に助けて貰って、なんとか一つ一つ済ませているところです。


goma_H24_f_thumb.jpgさて来春も、常福寺の年始行事『初祈祷護摩供』を、1月3日に執行します。修行を積んだ青年僧侶に多数お手伝いいただく、華やかな堂内護摩の法要であります。

今年は、3月の東日本大震災によって多く方々の貴い生命が失われ、未だ、多くの罹災者が故郷を追われ、不自由な暮らしを強いられている現状です。

まさに日本国中が混乱しているこの時代において、攘災招福の威力に勝る五大明王の御宝前にて厳修する初祈祷が、皆さまの日常における安心、諸願の光明に繋がりますように、僧侶一同心を込めてご祈念させていただく所存です。

近くにお住まいの方・興味のある方は、ぜひ一度、常福寺の初祈祷護摩供にご参加ください。新年らしく華があり、皆さまに活力をお分けできるような法要を体験していただくことができます。

また、1日 午後2時、2日 午後2時、3日 初護摩の後に、それぞれ本尊さまのご案内や解説をする法話の時間を設けております。仏像に興味のある方、法話を聞いてみたい方は、ぜひ時間を合わせてお越しになられてください。


初祈祷護摩供について詳しく知りたい方は…、江寄山常福寺ホームページ
   左側メニュー「年間行事」→初祈祷護摩供をクリックしてください。
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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