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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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開白法要を終え、私たち僧侶に、被災者支援のために何か出来ることはないだろうか?と自問して、まず頭に浮かんだのは「托鉢」でした。托鉢ならば、大掛かりな準備も人数も掛けずに動くことができる。

最初に、三重仏教青年会(仏青)の総会で提案して、同じ若手僧侶たちの賛同を得ました。急ぎ、宗派に托鉢許可証の申請をする。また有難いことに総本山長谷寺さまのご理解を得て、牡丹の花咲く頃、大勢の参詣者がお越しになる中で托鉢する許可を頂きました。

さらに今回は、震災後すぐに愛知仏青さんの迅速な呼びかけにより、関西四国ブロックの仏青会員が団結して被災者支援の活動をしていこうと、横の繋がりが出来ていました。
私どもの提案をすると、各地区仏青の方々も賛同してくださり、隣県の愛知や滋賀、遠く高知や愛媛からも有志の皆さんが駆け付け、一緒に托鉢をしてくださいました。

49605cbc.jpg4月23日(土)と5月1日(日)に、総本山長谷寺で托鉢を実施したところ、集まってくれたのは20名の仏青会員(三重9名、愛知7名、滋賀2名、高知1名、愛媛1名)。両日共に雨模様のすぐれない天候でしたが、午後から托鉢を続け、2日間で256,473円の義援金をお預かりすることができました。ご寄付してくださった皆さま、ご協力いただいた皆さまに、篤く御礼申し上げます。

お預かりした義援金は、期間中長谷寺でお預かりした義援金と一緒に、被災された各自治体に寄付されます。わずかな力かもしれませんが、復興の一助となることを願います。

また4月29日には、愛知仏青さんが企画された、大震災物故者の追悼・被災地復興の祈願するチャリティコンサート「INORI ~祈り~ どえりゃあがんばろまい日本」に、三重仏青から後輩と2人で参加してきました。

4a04b695.jpg同様に、関西四国から25名の仏青会員が集まり、名古屋市某小学校の体育館を会場に、350名の聴衆の前で、豊山声明・太鼓・ご詠歌・法螺・バイオリン・ギターなど、日頃の研鑽を披露しました。


コンサートの最後には、やはり聴衆の皆さまから温かい義援金をお預かりしていました。お一人500円の入場料と合わせた金額は、338,871円。やはり日本赤十字社に全額寄付されるとのことでした。

関西四国から、被災地を支援しようと、日本を元気づけようと、今後もさまざまな支援の輪が拡がりつつあります
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始めに、
開設以来このブログは、副住職の和光が管理人として、お寺のことや自分の活動などを気の向くまま思いつくままに掲載してきました。
しかし、ここはタイトル通り常福寺のブログ。当然、常福寺に関わる色んな方からの発信があってもよいものです。今回は、「このブログに掲載して欲しい」と、住職婦人よりお預かりした原稿を掲載いたします。


『追悼供養和讃をお唱えする』

4月28日は東日本大震災から49日目となり、犠牲者を悼む法要が常福寺においても営まれました。丁度その日はご詠歌の小グループの集まりがあり、一緒にお参りいただきました。

88e01ff3.jpg伊賀四国霊場 開創150周年開白記念法要に合わせて供養された位牌を前に、住職の読経から始まり中で追善供養のご詠歌を奉詠し、般若心経など一斉にお唱えいたしました。


49日の間、色々のメディアの情報から見聞きしたことなどから、被災された方々の悲しみ 苦しみ 悔しさ 怒り 諦め 不安等思うと祈らずにはおれません。

「今日の住職のお経はいつもとどこか違って心に沁みたわ」とか
「私らの気持ちもいつもの練習の時とちょっと違うしね」など言って
皆 涙目で顔を見合わせ、この気持ちが被災地に届いてくれたのではと思いました。皆様も丁度満中陰の日に陰ながら哀悼の意を捧げることが出来、仏様の御縁をうれしくおもわれたようです。

私にもできることを色々考え微力ながら応援していますが、今の気持ちを継続して長い支援をしていこうと思います。
早くこの重苦しい空気を突き破り落ち着いた日々が来ることを願わずには居られません。

≪朝の来ない夜はない≫を信じて。

常福寺寺族 育子
19日20日、関西四国地区のご詠歌指導者が集う研修会がありました。
今回の会場は、滋賀県の長浜。隣県とあり、地元の詠秀仲間と一緒に参加して来ました。

滋賀の長浜は、いまNHK大河ドラマ『江』の主人公 江姫の出生地として注目を集める観光地です。集った仲間は、関西四国の各地より13人。講師に豊山流大師講詠監 福永智聖師をお招きして、半日みっちりとご指導いただきました。

福永師は昨年、自らのお唱えの成果として詠歌和讃集CD『声うるわしく 色 』と『唱えなん 空 』を発刊されました。私たち指導者全員、一人一人にご贈呈くださったその恩返しをしたいと、今回講師にお招きして親しく時間を過ごさせて頂きました。

f75459b0.jpg翌日は、長浜からフェリーに乗って、西国第30番札所 竹生島宝厳寺を参拝。
今回は特別に、普段一般の方は入ることのできない本堂や観音堂の内陣にて、お勤めや札打ちご詠歌などをお唱えさせて頂きました。

「月も日も 波間に浮かぶ竹生島 船に宝を積む心地して」

特筆すべきは、高知・善楽寺の若き尼僧 島田さんが金剛流の舞を修得しておられ、「楊柳」の唱えに舞を披露してくれました。竹生島は、観音霊場であると同時に、芸事を司るほとけ「弁財天」を祀る島としても有名です。随喜の言葉通り、得難い法楽に立ち逢えた歓びを頂けました。

93b360d1.jpg個人的には、長浜は幾度も訪れている土地です。しかし今回竹生島で得た体験や、同じ指導者の方々と深めた親睦は、今後のご詠歌指導者としての活動に素晴らしい糧になっていくことでしょう。


尚、今回の講習会に当り、日頃から大変お世話になっている大先輩 悉地院の安田学臣さまに幹事として大変お世話になりました。微に入り細に入りのお気遣い。この場をもって御礼申し上げます。ありがとうございました。

真真1:フェリーより、竹生島を望む
 写真は別の日のもの。当日は、残念ながら花冷えの曇天でした…。

写真2:観音堂唐門(国宝)前にて
 参拝後に記念撮影。あれ、安田さんだけ入ってないぞ~!
開白法要からはや半月。今回は、そのこぼれ話を紹介します。
開白法要にて、常福寺境内に荘厳された大きな角塔婆(かくとうば)。幅七寸・長さ二間半の立派な姿は、お参りされた方の関心を強く集めました。

af1d388e.jpgそもそも塔婆とは、ほとけさまを供養する塔のことです。梵語stupa(ストゥーパ)の音訳が卒塔婆(そとば)であり、塔婆はその略語。私たちがよく目にするお墓の塔婆や、お寺にある三重塔や五重塔も、全て同じ性質のものです。
今回荘厳された角塔婆は、落慶などの大きな法要でよく目にする機会があります。


これだけの大きさですから、書くのも建てるのもそう簡単にはいきません。大きな組織になると必ずおられるのが、筆を執る専門の方。右筆(ゆうひつ)とも呼ばれるその存在。伊賀四国霊場会では、第82番 観音寺住職 飯田辨匡(べんきょう)師がそれに当り、普段は主に会計業務を担当されています。

38c703f5.jpg開白法要より一週間ほど前、飯田師が筆墨持参でお越しになり、大きな角塔婆にすらすらと字を入れていかれます。もちろん書く内容は先に決めてあり、四面全てに所定の文字が入ります。
写真は、飯田師の執筆姿と、書かれた字を乾かすうちの住職。お手伝いする私がほとんど入る余地がないほど、素晴らしい連繋でした。

3aa91a3e.jpg筆入れされた角塔婆は、さらしを巻いて大切に保管。そして開白前日に建立されました。
写真を見て頂いて分かる通り、大人が5,6人掛かっても運ぶだけで精一杯。


b8bcef2c.jpg深めに穴を掘っておいて、重機を使って建てていきます。
昔はどうやって立てたのでしょうね。人力ではかなりの人手がいりますし、建てた頃には傷だらけになりそう。牛馬やてこの力を借りたりしたのでしょうか。

最後に、足元の土を固めます。白木の時は立派すぎないかと心配しましたが、立ててみると本堂ともよく似合います。

こうして大勢の方のご協力によって、立派な角塔婆が、開白方法に荘厳されました。塔婆一つだけでもこうですから、今回の開白法要には、本当に数えきれないほどの「お蔭さま」があった訳です。それら全てに感謝しつつ、一例を紹介いたしました。
開白法要を無事終え、ようやく動く時間が取れるようになりました。 
いま私たちに出来ることを考える。被災者支援となる活動を続けていきたいと、今度は、三重仏教青年会(真言宗豊山派)を中心に、義援金を募る托鉢を実施します。

托鉢(たくはつ)って、専門用語ですかね? 駅や街頭にお坊さんが立って、金銭や食物を受けること。きっと皆さん、一度位は目にされたことがあるでしょう。
これは、行乞(ぎょうこつ)という僧侶の修行の一つ。僧侶の本質は乞食ですから、それを被災者支援の為に行おうという趣旨です。

場所は、奈良県桜井市の長谷寺。牡丹の花が咲く頃、私たちの総本山を会場に下記日時で実施する予定です。

近在にお住まいの方、近くを通られた方は、お声を掛けてくださると幸いです。
いま私たちに何が出来るか。共に考え、出来ることを実践していきましょう!
 
       記
 
日 時 : 平成23年 4月23日(土)午後1時~4時
               5月 1日(日)午後1時~4時

場 所 : 総本山長谷寺境内
       奈良県桜井市初瀬731-1 電話0744-47-7001
 
人 員 : 三重県仏教青年会会員ほか
 
合掌
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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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