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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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気持ちよくお盆・お施餓鬼を迎えるために、本堂の大掃除!
誠にありがたいことに、毎年、総代の奥さまや大師縁日にお参りくださる篤信の皆さま方が10数名ほどご好意でお手伝いくださいます。

暑さが厳しい時期ですので、早朝より清掃開始。本堂の欄間や欄干、ガラス障子、床に畳など、普段行き届かない箇所も、大勢の手によって一斉に拭き清められます。


作業の合間に、私は大壇のお掃除。たくさんある仏器は、水屋に下げて後ほど一つ一つ手洗い洗浄。


(夏はこの程度。年末は、護摩壇・聖天壇が加わり倍に増えます)

大壇は、3種類の手拭を使って鏡のようにピッカピカに磨きあげます。


(時には、蝋がこびりついて大変なことも…)

「信は荘厳より起こる」
夏冬と年2回取り組んでいますが、やはり下作業は僧侶にとって大切な修行であると再確認します。

本堂がきれいに清められて、気分は爽快! さぁ、お盆が始まりますよ!!

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8月に入りました。
ご先祖さまがこぞって里帰りされるお盆月。猛暑のなか、私たち僧侶が一年で一番慌ただしく駆け廻る時節が始まります。


この時期、境内では百日紅(さるすべり)が色鮮やかな花を咲かせています。



百日紅は、ミソハギ科の落葉中高木。暑い夏場に、赤・紫・白色などの鮮やかな花をおよそ百日間 咲かせることがその名の由来です。
和名の「さるすべり」は、そのすべすべした樹皮から連想されたのでしょう。しかし、本当のお猿さんは百日紅をスイスイ登ってしまうとか。まるで、冗談のようなお話です。

以前、歩き遍路をしていて気付いたのは、多くのお寺に必ずといっていいほど百日紅が植えられていること。どうしてなのか疑問に思い、少し調べてみたことがあります。

百日紅は、もともと中国産のお花で、その漢名を「紫薇(しび)」といいます。
それは中国語で、天帝のおわす北極星を指す言葉だそうで、同じように唐代の皇帝の住まいを紫微宮・皇帝の勅書(公文書)を作成する役所を紫薇省と呼び、そこには多くの紫薇の花が植えてあったそうです。


(久遠宝塔の傍らに咲く百日紅)

一説によると、どうやら江戸時代にその紫薇(百日紅)が日本に入ってきたらしく、「高貴な花である」と競うように、多くの武家屋敷や社寺仏閣に植えられたのだとか。なるほど、ことの真贋はともかく妙に説得力のあるお話です。

この炎天下に、百日間も花を咲かせる百日紅(さるすべり)。きっと、皆さんの菩提寺にも鮮やかな花を咲いていることでしょう。興味のある方は、お墓参りの道すがらぜひ探してみてください。

26日27日と、「夏休み高野山こども研修会」に参加してきました。

普段私たち(真言宗豊山派の三重仏教青年会)は、お子さま方にお寺生活を体験してさまざまなことを学んで貰おうと、毎年 総本山長谷寺を会場に“青少年研修会”を行っていますが、今回のこちらは、高野山真言宗の三重青年会の皆さまが毎年 高野山で開催されているもの。

ありがたいご縁を頂いて、息子は参加者、私は指導員の端っこに加わって参りました。


移動時間が掛るため、都合24時間しか高野山に滞在できないこの研修会。タイトな中にも、充実した研修がみっちり入っています。今回は、三重県各地から50名近くの研修生が参加していました。


(宿坊の本覚院にて、こうやくんがお出迎え!)

金剛峯寺・伽藍の参拝、お受戒、お勤めや作務などはお決まりのコース。子供たちが喜んでいたのは、夜間 一の橋から奥の院までの参道で行う“ムササビ観測”でしょう。


(一の橋付近。まずは、ムササビの説明を受けます)

明るいうちにムササビの糞を見つけて(これでムササビのいる樹が分るそうです)、辺りが暗くなってから、静かにムササビの姿を探す…。結局、ムササビの姿ははっきりと見れなかったのですが、息子は残念な気持ちよりも、夜間 真っ暗な中でたくさん並んだお墓にいることがとても怖かったようです(笑)

ここからは親子の会話。(周囲は真っ暗で、たくさんのお墓が)

息子「何か怖い~。もうやだ~~」

私 「お寺の子が何言ってんの?」
   「高野山は、日本で一番の聖域なんだよ。オバケなんて出ないって」

息子「でも~、死体とかたくさん埋ってるんでしょ?」

私 「う~ん、そんなこともないと思うよ」

息子「じゃあ、ゾンビとか出ない??」

私 「出ない出ない(笑)!」
   「それに、パパお坊さんだよ。大丈夫だって~」

…とまぁ、頑張って諭してみましたが、息子の恐怖心を除くことは適わず。案外これが子供にとって正常な反応なのかもしれないと、妙に納得してしまいました。
 

二日目は、奥の院に流れる玉川にて、子供たちと一緒に水行をしました。
噂に聞く、真夏でも水温10℃を下回る冷たい川の流れ。大人は白ふんどし一つということで、ちょっと躊躇したのですが、皆さまに促されおもいきって挑戦してみました。


(写真で伝わらないのが残念ですが、かなりの冷たさです…)

最初は身を切るような冷たさに縮こまりましたが、何度か入っているうちに少し慣れてきました。冷たい玉川の流れに身を清められ、一心に般若心経をお唱えする。これは気持ちがいい、クセになりますね~。最後は、水から上がるのが惜しいような心地でした。
 

他派の研修会から学ばせて頂きたいという大義名分のもと、実は、私の好奇心がきっかけで参加した「高野山こども研修会」 私の付き添いで一人参加した息子(立場が逆ですね…)。友達も少なく、寂しい思いをしたかもしれませんが、それでも多くを学ぶよい体験になったことでしょう。

ありがたいことに、数年前から高野山へお参りする機会が増え、祖山への思いがますます篤くなっています。今回も、高野山真言宗の皆さまのご理解を頂き、とてもよい経験をさせて頂きました。この場をお借りして、篤く御礼申し上げます。

「今度は、ママやお祖母ちゃんを連れてきてあげよう!」
帰り道に、息子とそんな約束をしました。

 
いま、伊賀上野で、地元の写真家 故 濱邊貴余晴(はまべきよはる)氏が撮影された市内の文化財30点を集めた展示会が開かれています。

その内の一枚に、常福寺本尊 五大明王像の写真が含まれているそうで、市教育委員会から使用許可を兼ねた連絡が入りました。

伊賀市は、400件を越える指定文化財が所在しており、県下でも有数の指定文化財所在地に当たります。今回は、市教育委員会が保管する昭和40年頃に撮影されたモノクロ写真を特集しており、当時の状況を現在に伝える貴重な展示になるそうです。

会場は、今春OPENしたばかりの総合施設“ハイトピア伊賀” 伊賀上野の北の玄関、伊賀上野駅前に建てられた公共公益施設、店舗、事務所などが入居する、いま地元では話題の人気スポットです。

近郊にお住まいの皆さま、伊賀上野にお越しの際は、ぜひハイトピアまで足を伸ばして文化財写真展を覗いてみてください。

展示期間は、あと僅か! 私も、機会を作ってぜひ50年前の本尊さまのお姿を拝んでみたいと思っています。


展示場所: 三重県伊賀市上野丸之内500番
         ハイトピア5Fギャラリー

展示期間: 平成24年7月14日 ~ 8月1日
         午前9時 ~ 午後5時

展示物 : 指定文化財 写真パネル30点

入場料 : 無料


夏本番を迎えるこの季節、常福寺では境内に鉢植えされた蓮が開花を始めています。


(山門を入って、左手に登ったところ)

蓮の花は、濁った泥沼の中から清浄な美しい花を咲かせることから、仏教においてとても大切なお花とされています。経典には有名な『妙法蓮華経』があり、本堂の荘厳においても金蓮やほとけ様が座られている蓮台など、お寺のお花といえばすぐに蓮を連想される方も少なくないでしょう。

常福寺では、地元で蓮の花の研究をされている方(実は他のお寺の御子息さん)が「この場所は日当たりがよく、蓮花を育てるのに適している」と、毎年ご厚意で春先に手入れをしてくださっています。


(蓮花より、広葉杉・本堂を望む)

7月も半ばに入り、徐々に蓮花が開き始めてきました。こんなに美しい花弁も、わずか3日ほどで散ってしまいます。誠に、花の美しさは儚いものですね。

お近くにお住まいの方、どうぞ常福寺まで開きだした蓮花を愛でにいらしてください。昼頃には、花弁が開ききってしまいます。美しい姿をご覧になりたい方は、早朝にお参りされることをお勧めいたします。


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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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