忍者ブログ
三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
[47]  [48]  [49]  [50]  [51]  [52]  [53]  [54]  [55]  [56]  [57
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

17日、地元中学の1年生10名程が、常福寺にやってきました。
こちらは、毎年行われているフィールドワークで、地元各地を歩いて巡り“人と地域から生き方を学ぶ”総合学習の一環だそう。常福寺に来るのは、これで4年目でしょうか。

私が対応して、お寺の歴史や本尊さまの話をします。中学1年生といっても、代によって随分違うのですね。もちろん個人差もあるのでしょうが、今年来た生徒さん達は、例年より少し落ち着いていて大人びた印象を持ちました。

一番最後は、質疑応答の時間。「お寺の名前の由来は?」「お坊さんの仕事内容は?」「お坊さんになって、よかったこと、困ったこと」、「伝説の石について」などなど…。生徒さん達からたくさんの質問を受けました。
私も、過去の経験を生かして、答弁の中に自分のメッセージをいくつか込めることが出来ました。一番伝えたかったことは、「命を大切にする」こと。若くして突然亡くなった方の葬儀を例に、家族や大切な人たちを悲しませることがないように精一杯生きて欲しいとお願いをしました。

普段、若い人があまり関心をもたない日本の文化。その一つ一つに意味があって、先人たちの思いや願いが込められている。生徒たちも、それを理解してくれたように思います。「賢くなるように」と文殊菩薩をお参りするその姿が微笑ましくありました。
PR
先週末、6年目を数えるコンサートとほたる観賞の集い「ほたると今宵ひとときを!」が、今年も常福寺を会場に開かれました。

cbce08f5.jpgほたる観賞に先駆けて、まずはミニコンサート。今年は、中国古箏と二胡・琵琶を、本場中国出身の戴茜(Dai Qian)さん、郭杉杉さん、何歓さんの3人が演奏してくださいました。


中でも戴茜さんは、幼少から古箏に親しみ、わずか7歳にして国家指導者の前で演奏された程の腕前だそうです。中国民族音楽を中心にした3人の素晴らしい演奏が、400人ほどの聴衆の耳を楽しませてくれました。

今年は冷夏のため、ほたるは時期的にまだ少なかったようです。それでも、関係者の努力によって、ほたるの数は数年前より目に見えて回復していると聞きます。暗闇の中を飛ぶほたるの幽玄な光…。川沿いの歩道のあちこちから、喜びと驚きの声が聞こえていました。
昨日は、「歩き遍路」の第7回目に参加してきました。本四国巡拝から帰ってきて、すぐに地元霊場を歩くことが出来る。慌しくも、ありがたい日常です。

今回のルートは、名張北西方面6ヶ寺、約17kmの行程。参加された40名の檀信徒、お世話をする7名の実行委員と共にお参りしてきました。

伊賀遍路 '10.06.11_1名張も結構広いものです。薦生を越えるとすぐ奈良県ということで小山の間を縫って歩を進めました。
天気は、雲一つない青空。梅雨入り前のギラギラした日差しが、容赦なく一行に照りつけます。休憩と水分補給を繰り返しながら、お参りを続けました。

伊賀遍路 '10.06.11_2歩き遍路は、朝から丸一日歩いて巡るため、体力も消耗するし時間的にも拘束されます。日程調整が大変ですが、出来るだけ参加しようと心掛けています。実行委員としての責任もそうですが、自分自身がとても有り難い体験をさせて頂いている。心の修行が出来てきたのでしょうか? だんだんそう思えるようになってきました。

ともあれ、「歩き遍路」第7回も無事に終了! 今後も、歩き遍路は続いてまいります。第8回は、6月25日(金) 名張北・古山方面9ヶ寺となります。
常福寺主催の霊場巡拝。今年は、いよいよ本四国八十八ヵ所霊場(お遍路)に
お参りすることになりました。2泊3日の行程を全5回で、今年から来年と2年かけて満願となる予定です。

a3e4f8e9.jpgまず向かったのは、発心の道場・徳島県に位置する23ヶ寺。今月7日から9日にかけて、16名の檀信徒の皆さんと一緒にお参りしてきました。巡拝中、おおむね曇天となりましたが、強く降られることもなく涼しくてお参りしやすかったように思います。梅雨入りする前にお参りしたいと、読み通りの天候となりました。

私がお遍路を巡るのは、これで2回目になります。14年ほど前、まだ本山で修行をしていた頃に、仲間と一緒に連続してお参りしました。短期間で一度にお参りしたので、恥ずかしながら記憶がゴチャゴチャしてあまりよく憶えていません。今回お参りして、それを痛感いたしました。

596fa350.jpgそれにしても…、やはり四国はいいですね。普段と大して変わらぬ風景なのですが、やはり特別な感じがします。まさに、お大師さまのご詠歌にある「四国の山河 風きよく み跡慕わん 法の杖」といった心境でお参りさせて頂きました。ありがたいことです。

第2回の巡拝は、10月初旬に予定しています。 

写真1: 第6番 安楽寺
 初日は、こちらの宿坊に宿泊。松本明慶さん作の仏像がたくさんありました。
写真2: 第23番 薬王寺
 今回の巡拝は、この寺まで。南国土佐へ通じる青い海が見えてきました。
ツバメ達に、恋の季節到来。番いになってせっせと巣作りに励んでいます。
お寺の庫裏玄関がよい物件らしく、よく巣作りにやってきます。しかし、ここ数年はなるべく、他所に巣を作って貰うように心がけていました。 

その理由は、境内のどこかに棲んでいる蛇がヒナ鳥を狙うから。毎年毎年、大きくなっていよいよ巣立ちという頃に、必ず蛇がやってきて全て食べられてしまう。弱肉強食といえばそれまでなのですが、数年前のある夜、ヒナ鳥たちの断末魔を聞き、捕食直後の蛇の姿を見たときは衝撃を受けました。

以来、ツバメが巣作りにやって来ても、彼らのために追い払っていたのですが、今年のツバメはどうも性根が座っています。必ずここに巣を作る!と決めたようで、巣を払っても作り、紙を張っても場所をズラしてまた作り、網を張ってもその網を口でズラしてまた作る…。なんだか、ツバメと根比べをしているような気分になってきました。

もういいや、ここまで頑張るのなら巣を作ればいい。弱肉強食は世の習い。今年も、生命のドラマを見せて貰おうじゃないか!と根負けして紙や網を全て取り払ったら、ツバメ達が諦めたのか、それ以降は巣作りにやってきませんでした。

なんだか、北風と太陽のようなお話。無責任かもしれませんが、今年も残酷な現場を作らせずに済んでホッとしています。
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
SNS
Wakou Nakayama

バナーを作成


TweetsWind
最新CM
[07/13 meg]
[06/28 和光]
[06/28 じゅんじゅん]
[03/02 和光]
[03/01 じゅんじゅん]
ブログ内検索
プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
カウンター
最新TB
バーコード
忍者アナライズ
Copyright © 江寄山常福寺のブログ All Rights Reserved.
Materal by photo material Kun Template by Kaie
忍者ブログ [PR]