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三重県伊賀市 本尊五大明王の祈願寺 
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謹賀新年。皆さま、本年も宜しくお願い申し上げます。

今年の干支は、癸巳(みずのとみ) 巳とは、にょろにょろ細長い蛇のことです。その地を這う姿やイメージから、蛇が大嫌いだという方も多いことでしょう。でも、ちょっと考えてみてください。蛇って、本当に皆に嫌われるだけの存在でしょうか。


(アダムとイヴの楽園追放)

旧約聖書の『創世記(そうせいき)』有名なアダムとイヴの神話に登場する蛇は、イヴを唆(そそのか)して禁断の果実を齧(かじ)らせます。
結果、二人はエデンの園を追われ(失楽園)以来、蛇は地を這い忌み嫌われる存在となりました。キリスト教では、件の蛇を悪魔そのものと説くそうです。これは、完全に悪役ですね。


しかし、日本を始めアジア各国では、蛇は神秘的な存在として、神の使いや神そのものとして扱われることが多くあります。

仏教では、弁財天やあまたの龍神、軍荼利(ぐんだり)明王など。神道でも、例えば奈良の大神(おおみわ)神社や天河神社など、蛇そのものを神仏化してお祀りしている社寺は、全国で枚挙に暇がありません。


それに昔から多くの日本人は、毎年正月になると、蛇の姿を模したものを家の隅々まで大切にお飾りしているのです。

答えが解りますか? 正解は…、鏡餅や注連縄(しめなわ)です。形を思い出してください。鏡餅は、蛇がとぐろを巻いている姿。注連縄は、雌雄の蛇が交合している姿。言われてみれば、そのものズバリでしょう。



実は、日本を始め多くのアジア各国は、古来より潜在的に蛇を信仰してきた民族(スネークカルト)なのです。一説によると、縄文式土器に入っている縄目の模様も、同じく雌雄の蛇の姿だとか…。符号が合いすぎて、否定する方が難しい気がします。


(広葉杉に注連縄のお飾り)

巳年の正月ですので、蛇が大嫌いな方にもちょっと視点を変えるようなお話をさせて頂きました。

あんな姿をしていますが、そんなに悪い存在でもないのですよ。あまり嫌わないであげてくださいね。
 
※ 依那古仏教団の教化誌『法縁』第88号に寄稿したものを加筆修正しました。

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(続き)
恒例である3日の初祈祷は、若い6名のお坊さんに助法して貰いました。
総本山長谷寺で厳しい修行を積んだ面々を中心にして、今年も新年らしく華があり、皆さまに活力をお分けするような法要を修めることができました。


(確かな実力を持った若手僧侶の皆さん。今年も、ご助法感謝!)

伊賀では珍しい、本格的な護摩祈願の法要。お蔭さまで、今年は大手新聞4紙でご紹介いただき、「新聞を読んでお参りに来た」という方も多く見えました。大変ありがたいことに、お参りやお申し込みの数も過去最多。正月の恒例行事としてますます浸透していることを強く実感しました。


(毎日新聞 1/3 伊賀版にて紹介いただきました。記事は、コチラ

法要後の接待は、一昨年から地元業者 ㈱キタモリ さまのご協力により、お酒の振る舞いやお菓子の掴み取り、お土産の販売など、賑やかにして頂いています。昨年 子供たちに大人気だったパンダの着ぐるみは、諸般の事情によりお留守番とのこと…。楽しみにしていた子供たちもいたので、来年はぜひ参加して頂きましょう!

さらに今年から、伊賀上野で人気のパン屋 liaison(リエゾン) さまもご出店。㈱キタモリさまもそうですが、用意したラスクなどの商品はもれなく完売したそうです。お正月、皆さま家族へのお土産にお買い上げくださるのでしょう。寒い中、ご好意で出店くださっているので、完売の報告はせめてもの慰めでした。

また、昨年近所に新メモリアルホールを建設された 紫蘭(しらん) さまによる うどん・けんちん汁の振る舞いは、店の前に行列ができる人気でした。やはり、厳しい寒さのなか温かい汁物はありがたいですね。私たち僧侶も、法要の後に美味しく頂戴いたしました。

午後には小雪がちらつく寒さの中、皆さん篝火の傍で、振る舞いの食事やお酒を頂きながらご歓談されていました。お蔭さまで、皆さん笑顔で和気あいあいと、境内がよい雰囲気に包まれておりました。


(子供たちに絶大な人気のパンダさん、来年は参加してね!)

今年は、お申し込みの数も多く、本堂の中に参詣者が入りきれるだろうか? 護摩をもう一座増やすべきか? などど、今後の展開に考えを置きました。小さなお寺ですので、受け入れスタッフにも限りがあり、護摩をもう一座増やすにも何かと無理が生じてきます。
すっかり年始恒例となったこの行事。今後も、ご参詣お申込みの皆さまにとってより良い姿を求めて、大切に育てていきたいと考えています。
 
ご協力いただきました全ての方々に心から御礼申し上げると共に、このブログをお読みくださった皆さまのご健康とご多幸をご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

皆さま、明けましておめでとうございます。

2013年の正月は、幾分冷え込みましたが穏やかに迎えられました。
除夜の鐘を撞きに参られた皆さまに、笹酒や湯茶のご接待。パチパチと火の子を上げる篝火の傍で談笑する、その空には美しい月が輝いていました。新しい年もこのように、大過なく、穏やかに過ぎて欲しいものです。



今年は、数年ぶりに新春ウォーキングの会場となり、元旦早朝からご来光を拝もうと50名ほどの皆さまが常福寺に集まりました。
薄雲を切り裂いて、立ち昇る曙光。天候に恵まれて、家族と共にゆっくり初日を拝むことができました。


 
さて常福寺では、今年も元旦から多くの皆さまにご参拝いただきました。
総代さんや地区の役員さん方を始め、毎年お参りくださるお檀家さん、篤信のご家族、近郊にお住まいの皆さま。また遠路、本尊五大明王のご開帳に合わせてお参りくださった方々など、大勢の方と新年の挨拶をさせていただきました。

特に仏像拝観の皆さまは、今年も 東京・神奈川・石川・愛知・大阪など、遠方からお参りくださいました。五大明王さまのお蔭で、本来なら一生顔を合わせることがないかもしれない方々とも、一期一会のご縁を結ぶことができます。

一人一人と話すのはわずかな時間ですが、中には毎年お参りを楽しみにして、続けて参拝くださる篤信の方もおられます。それぞれに、本尊さまや仏像談義に花を咲かせました。
(続く)

師走も半ば、本格的に年始の支度が始まっています。私たち僧侶はもちろんのこと、皆さまも公私にお忙しくされていることでしょう。

個人的には、例年12月初旬は公務が重なりバタバタと慌ただしく過ごしていたのですが、今年はこれまでの反省を活かして時間を確保。お蔭で、お寺の事務仕事や年始の準備に集中できました。

檀信徒への案内はもちろん、初護摩のポスター&チラシを新聞に折り込んだり、観光協会や近くの商店に貼って(置いて)頂いたり、また当日境内で行うご接待の内容を見直したり、プログラムの校正をしたり…。よりよい初護摩法要にする為、準備に精を出しています。


(クリックして頂くと大きくご覧になれます)

さて来春も、常福寺の年始行事『初祈祷護摩供』を、1月3日に執行します。修行を積んだ青年僧侶に多数お手伝いいただく、華やかな堂内護摩の法要であります。

昨年の東日本大震災の大禍はいまだ納まらず、復興への道程は遅々とした歩みです。長引く経済不況に、領土問題、政治屋の私利私欲を求めた集合離散…。

まさに日本国中が混乱しているこの時代において、攘災招福の威力に勝る五大明王の御宝前にて厳修する初祈祷が、皆さまの日常における安心、諸願の光明に繋がりますように、僧侶一同心を込めてご祈念させていただく所存です。


近くにお住まいの方・興味のある方は、ぜひ一度、常福寺の初祈祷護摩供にご参加ください。新年らしく華があり、皆さまに活力をお分けできるような法要を体験していただくことができます。

また、1日 午後2時、2日 午後2時、3日 初護摩の後に、それぞれ本尊さまのご案内や解説をする法話をいたします。各日、私が可能な限り時間をとってご説明させて頂きます。仏像に興味のある方、法話を聞いてみたい方は、ぜひ時間を合わせてお越しになられてください。

真言宗豊山派 三重県宗務支所に属する寺院は、現在65ヶ寺。三重全域といいながら、実はその内63ヶ寺は伊賀市・名張市に密集しています。
会議など集まり易いのはいいですが、後継者問題や檀信徒の減少、非活動宗教法人など、昨今それぞれに問題を抱えている寺院が多く見受けられます。


(京都九条 歴史ある東寺。紅葉越しに五重塔を望む)

さて先月末、その65ヶ寺の総代さん方が一堂に会する研修会がありました。支所主催で毎年行われるこの研修会は、総会を兼ね、バスで真言宗十八本山をお参りするのが恒例になっています。毎回バス5台、200名を越える団体で移動する研修会は、準備だけでも大変なもの。毎回、支所役員や交通会社の皆さんのご苦労が偲ばれます。


(大安禅寺にて法話を拝聴。男性ばかりでしたが大爆笑の渦が生まれていました)

今回は、数年ぶりに一泊の研修旅行。京都の東寺(教王護国寺)を参拝して、北陸道を通って一路金沢へ向かいました。翌日は、あじさいで有名な那谷寺や法話で有名な大安禅寺を参拝。特に、大安禅寺の法話はよかったですね。まだ若い副住職さんでしたが、軽妙冗舌な法話は綾小路きみまろを彷彿させ、総代の皆さんも笑顔笑顔で大好評でした!

普段はバスハイクのような研修会ですが、今回は各寺で法話も拝聴できてとてもよかったように思います。実に研修会らしい内容でした。

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プロフィール
HN:
和光さん
性別:
男性
職業:
副住職
趣味:
読書、息子と遊ぶこと
自己紹介:

真言宗豊山派のお坊さん

大和国は豊山長谷寺の門前町に生を受け、仏縁あって僧侶に。
伊賀国は江寄山常福寺の副住職になりました。

現在檀務と共に、ご詠歌、声明ライブ、豊山仏青、歩き遍路など、色々活動しております。
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